...迂濶(うかつ)でしたね...
太宰治 「新ハムレット」
...伊達(だて)寛濶(かんかつ)な昔の姿に復らなければいけない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...湖は渺漫として濶(ひろ)く...
田山録弥 「船路」
...横行濶歩(かっぽ)して練り行くの特権を有したり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その時、迂濶にも、こちらから二三発応射した卑怯者があった...
豊島与志雄 「渡舟場」
...その時……僕も迂濶でしたが……その時初めて気がつきました...
豊島与志雄 「舞踏病」
...彼は迂濶の御蔭(おかげ)で奇警(きけい)な事を云ったり為(し)たりした...
夏目漱石 「明暗」
...一方から見るといかにも迂濶(うかつ)なものが...
夏目漱石 「明暗」
...久濶(しばらく)といって例の通り倒さになると...
二葉亭四迷 「平凡」
...我ながら迂濶(うかつ)千万であったと思う...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自分らの迂濶(うかつ)さや不馴れさやが...
本庄陸男 「石狩川」
...濶葉樹林(かつようじゆりん)の涼(すゞ)しい林間(りんかん)を登(のぼ)つたりするときには...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...たいそう豪放濶達(かったつ)な人らしく...
山本周五郎 「風流太平記」
...面目ない話じゃが聊か身に覚えのない事じゃまで……」「成る程……御尤(ごもっと)も様で……」「しかし迂濶に相手はならぬ...
夢野久作 「斬られたさに」
...快濶な輝きが見えなくなって...
夢野久作 「鼻の表現」
...迂濶に食堂で道徳のことなど饒舌って自己弁護に落ちた報いが...
横光利一 「旅愁」
...歩むところに朱(あけ)をのこしながら胴の間を濶歩(かっぽ)した...
吉川英治 「三国志」
...二曹休とてそう迂濶(うかつ)に敵の謀略にかかるわけはない...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索