...内蔵助の濫行も名高くなったりしたのは...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...突然(とつぜん)爆發(ばくはつ)して池水(ちすい)を氾濫(はんらん)せしめたこともある...
今村明恒 「火山の話」
...若し河流一たび氾濫して堤防を破らば洪水ハ両村を襲ふて浮沈を共せざるべからず...
田中正造 「非常歎願書」
...紙幣を造ってはそれを使い果して………… 財政窮乏のために紙幣を濫発して...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...なるほどこれではジャーナリズムが世界に氾濫(はんらん)するのも当然だという気がしないではいられなかった...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...権力を得ればただちにそれを濫用するばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...研究所から自宅へまで氾濫してきた資料なのだ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...或ハ淫肆放縦ニシテ獲ル所ノモノハ直ニ濫費シテ惜シマザルモノアリ...
永井荷風 「申訳」
...国民の服従だけでいいじゃありませんか、政府は治むべし、人民は服従すべし、それだけでたくさんですよ――もう少し一般が自覚というのをもって、他から治められずとも、自ら治むることを知ってきた時節は格別、今のところは薄っぺらな人気の煽動でどうでもなるんだから、尊敬だの自由だの言わん方がいい、権力の濫用より、民力の濫用の方が厄介千万です」三二人は議論を交わしながら、富浦も過ぎ、矢差(やさし)の浦(うら)も過ぎ、飯岡の町に来たから、多分この辺で下りるだろうと思うと、いつしかその町も通り過ぎてしまったから、行先の目的が全くわからなくなってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...洪水(こうずゐ)が一旦(たん)岸(きし)の草(くさ)を沒(ぼつ)すと湖水(こすゐ)は擴大(くわくだい)して川(かは)と一(ひと)つに只(たゞ)白々(しら/″\)と氾濫(はんらん)するのを...
長塚節 「土」
...溢(あふ)れるような光の氾濫(はんらん)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...群衆はあのときから絶えず地上に汎濫(はんらん)しているようだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...先日来の氾濫(はんらん)のなごりを見せて一層重々しく濁り...
本庄陸男 「石狩川」
...ことに連合軍の将校に好意の濫売(らんばい)をやったから...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...やはりいわゆる氾濫同様の結果を招来いたします...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...また泉州一円は合祀濫伐のため神林全滅し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...騎士物語が近代小説の濫觴(らんしょう)となっているのだが...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
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