...小鳥類を濫獲して取り尽せば...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...濫(みだ)りに手をつけられぬことであった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...洪水の氾濫十年前に數倍せり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...川床が殆(ほとん)ど両岸の道路の高さに持ち上ってしまって僅(わず)かな雨にも氾濫(はんらん)する危険が感じられ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうだとすれば濫造の噂が高ければ高いほど目出度い喜ばしいことだと云わなければならないのではないかと思われる...
寺田寅彦 「学位について」
...舞踊の濫觴(らんしょう)までもおもしろく述べてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...ほしいままに濫費されていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...保子の好意を濫用しないことだった...
豊島与志雄 「反抗」
...又五郎を討つなら濫(みだ)りに...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...思いつきばったりに濫費をしてそれで足れりとも思いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...長年にわたる濫獲の結果...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これが今の宇奈月の濫觴(らんしょう)であったのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大きな気狂が金力や威力を濫用(らんよう)して多くの小気狂(しょうきちがい)を使役(しえき)して乱暴を働いて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...書物の言葉は群衆のやうに僕のなかに汎濫してゆく...
原民喜 「鎮魂歌」
...すべては動いて止まぬ戦後の汎濫のやうにおもへて来るのだつた...
原民喜 「二つの死」
...金銭の濫費(らんぴ)においてすでにそうである...
三木清 「人生論ノート」
...時には表現の氾濫が感じられさえする...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...殺されたる少数者の手に因りて濫觴(らんしやう)せり...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
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