...けれども彼は濫(みだ)りなさし出口はしなかった...
有島武郎 「親子」
...ゆゑなく舊來(きうらい)の成語(せいご)を捨(す)てゝ外國語(ぐわいこくご)を濫用(らんよう)するのは...
伊東忠太 「國語尊重」
...これによりて従来乱用せられつつある国権を制し国帑(こくど)の濫費(らんぴ)を防ぐが故にこれを実行し...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...親鯨でさえもその濫獲を防ぐためには...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...財産を使用し濫用する權利の維持を欲してゐる...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...御自身の濫りの修法は...
直木三十五 「南国太平記」
...余はまたこの数年来市区改正と称する土木工事が何ら愛惜(あいせき)の念もなく見附(みつけ)と呼馴(よびな)れし旧都の古城門(こじょうもん)を取払ひなほ勢(いきおい)に乗じてその周囲に繁茂せる古松を濫伐(らんばつ)するを見...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自分は從來濫りに人を敵視したがる癖があつた...
長塚節 「教師」
...長年にわたる濫獲の結果...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...思慮の浅い人達によって濫用されたことを思えば...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...それについてはこれを濫用(らんよう)せぬよう心がけることが最も必要である...
新渡戸稲造 「自警録」
...こんな黄金の大濫費のある以前ですから...
野村胡堂 「古城の真昼」
...詩壇は自由詩によって氾濫(はんらん)されていると言っても好い...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...おそらくは自ら濫用のために進んで濫用す……術を用ひながら...
牧野信一 「浪曼的月評」
...時に人々遥かに見て皆ことごとく濫波底と言う...
南方熊楠 「十二支考」
...求めて神林を濫伐せしめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...是は女の勇気の最も惜しむべき濫用であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この権能が銀行会社の手中にある場合よりも政府の手中にある場合の方がより濫用されやすい...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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