...尾部からは濛気(もうき)が吹きだす...
海野十三 「宇宙戦隊」
...突如濛気(もうき)の一角を衝いて現れたる英国監視艦のために発見せられ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...八年の戦役に我が艦隊を悩ました濛気(もうき)もこの従兄弟(いとこ)のようなものであろう...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...アスファルトの濛気と...
豊島与志雄 「公孫樹」
...人間の息吹きが凝って一つの濛気となり...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...この都会の濛気の中に跡を止める...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...静かに空気が淀んで濛気が凝ってくると...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...あるかなきかの濛気が...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...この息若しい濛気の中に...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...一種の濛気が立ちこめてくるかも知れない...
豊島与志雄 「非情の愛」
...噴火口附近は濛気にこめられて...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...濛気につつまれた山上に高く立ち昇り...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...この妖しく美しい岩石の原を前景として、濛気の隙間から、紫色に黒く円頂丘の大岩塊が、すぐ眼の前に見上げるばかりに聳えている...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...濛気(もうき)の幕によろめくような機影を曳きながら飛んでいたが...
久生十蘭 「雲の小径」
...遂ニ熄ムコトノナイ軋轢ニ タチクラム濛気ノ中ヲ 荊棘ヲ※ツテ 起チナホル身ヲ震ハスオレダ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...濛気(もうき)の開けるような心地がする...
吉川英治 「三国志」
...雨とも霧ともつかぬ濛気が冷やかにたちこめた...
吉川英治 「三国志」
...その濛気(もうき)に酔ってきたのか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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