...「別離」に堪へざるの濃情を以つて強く「舊」を保存し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...夢見るような瞳をしてひどく濃情的な容貌は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...濃情極まれりですな...
久生十蘭 「金狼」
...あのような濃情無比なお姫さまだからただではすまさない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...世人の所謂多情なるものは多情にあらずして深情とか濃情とかいふ方適切ならんか...
正岡子規 「読書弁」
...吾人は濃情なる父と子が幼孫を傍らに侍せしめて往事を語り悲喜交(こも/″\)至れるの状を想見して彼等の為に祝せずんばあらず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...それはたいそう濃情だということでもあるらしかった...
山本周五郎 「七日七夜」
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