...一言で云つて了へば彼にはコンゼクエンツを要求する氣分が隨分濃厚に働いてゐたのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...戦時的色彩が日にまし濃厚になる...
種田山頭火 「旅日記」
...等々で戦時色が日にまし濃厚になる...
種田山頭火 「旅日記」
...それが濃厚になって来ると...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...東京へ近よるに従って東京の匂いがだんだんに濃厚になるのがはっきり分かる...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...その印象が濃厚になり...
寺田寅彦 「思い出草」
...それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...その不安な空気を更に濃厚にした...
豊島与志雄 「電車停留場」
...非常に濃厚になりましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...軽微な伝染病は表全体にかなり濃厚に分布している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後に発達した和算に芸術的の気分が濃厚に現われたのも...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...濃厚に人を動かすのである...
柳田国男 「雪国の春」
...くり返されて濃厚に語り伝えられ...
柳田国男 「雪国の春」
...この傾向が日一日と濃厚になって行く...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その無気味な沈黙に疑いの影が濃厚になり...
横光利一 「夜の靴」
...いまだに他のどの土地よりも濃厚に顕れているのが現状だった...
横光利一 「旅愁」
...そのたびに濃厚になった...
吉川英治 「三国志」
...わけて景時に向うと濃厚にそれが出る...
吉川英治 「源頼朝」
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