...そうすると水をコップに入れて光と目のあいだに置くよりも軽度の濁りを簡単に見つけることができる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...濁り水の動く浪畔(なぐろ)にランプの影がキラキラする...
伊藤左千夫 「水籠」
...シナ人の心は黄河とともに濁り...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...清かりし湯川の水も濁り...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...これでまた濁り出した――とあっては...
高見順 「いやな感じ」
...水は幽かに濁りながら...
太宰治 「乞食学生」
...帝国ホテルの黄色い真昼、卓をへだてて立ちあがり、濁りなき眼で、つくづく相手の瞳を見合った...
太宰治 「二十世紀旗手」
...――・道が分れて梅が咲いてゐる・沿うて下る枯葦の濁り江となり古風一句たゞにしぐれて柑子おちたるまゝならん(追想)一月十八日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は雪解で水が濁り...
種田山頭火 「旅日記」
...マルシャル橋や王宮橋から毎日のように眺め見下ろしたスプレーの濁り水に浮ぶ波紋を後年映画「ベルリン」の一場面で見せられたときには...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...夜はその濁りを清めてくれるには余りに暗過ぎた...
夏目漱石 「道草」
...從つて又濁りなき淀みなき生の喜びはそれの特徴をなすであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...……少しの濁りもないこの柔らかな肌が...
山本周五郎 「つばくろ」
......
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...これを耳の濁りという...
吉川英治 「三国志」
...濁り漲(みなぎ)った水は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ささ濁りもせぬ水のように澄みきっているのだった...
吉川英治 「源頼朝」
...うす濁りの波の色は黒く見えた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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