...空のワイン瓶の内側の一部に赤い重酒石酸カリウムの澱を付けることで...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...その重く澱(よど)んだ空気の中を落ちもせず...
有島武郎 「星座」
...重い土はやがて沈澱して水によって囲まれた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...七月の日は照り澱(をど)む路辻の砂ぼこりする露店(ほしみせ)に「なう皆の衆...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...だんだん澱粉(でんぷん)が下に沈み...
太宰治 「女生徒」
...花弁を撒いているばかり……何とも言おうようのない重くるしい沈黙が部屋の空気を澱(よど)ませて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...秋長く天氣が續くと毒が河底へ沈澱するからソロ/\魚がやつて來る...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...蠣殻町から汚い水の澱(おど)んだ堀割を新材木町の方へ渡ってゆくと...
近松秋江 「うつり香」
...渓流に臨んだ雑木林の山には茜色(あかねいろ)の日影が澱(よど)んで...
近松秋江 「狂乱」
...澱(おど)んだような静さと寂しさとで...
徳田秋声 「あらくれ」
...しかし人間が喰うのは白米即ち澱紛だけとすると...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...澱粉ばかり食わないで...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...だから部屋の中はそいつらの糞の臭ひがいつぱい沈澱してゐて...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...その時に女の顔には妙に底にものの澱(よど)んでいるような表情が見えた...
水野葉舟 「遠野へ」
...真っ黒い泥が澱んでいた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...トドリ麥を磨いだ磨ぎ汁の底に沈澱するものを...
柳田國男 「食料名彙」
...根の澱粉は所謂天花粉である(郷土一卷四號)...
柳田國男 「食料名彙」
...澱(よど)んだ饐(す)えたような日々...
山本周五郎 「七日七夜」
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