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伊良子清白 「孔雀船」
...事件の底に猶(なお)消化しきれない或るものが沈澱(ちんでん)しているような気がしてならなかった...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...――」私が言い澱(よど)むと...
太宰治 「秋風記」
...私が言い澱(よど)んでいると...
太宰治 「誰」
...ほとんど澱んだようになってしまうのではあるまいか? とこういう意見なのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...真っ青な水の澱(よど)んだ広々とした沼があって――それも一個人所有の池とも思えぬくらい広々とした沼があって...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...むかしの『澱川(よどがわ)両岸一覧』という絵本に...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...草根木實(そうこんもくじつ)より採(と)りたる澱粉(でんふん)を(に)たるものも其一ならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...こゝの光に暗まじりこゝのうま酒澱(おり)にがしこゝなる戀に恨ありこゝなる歌に涙あり「自然」は常にほゝゑめど世は長(とこし)への春ならず...
土井晩翠 「天地有情」
...澱(おど)んだような電気の明りに...
徳田秋声 「黴」
...重く澱んでる凉しい夜気が...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...全く空気の流れが止ったむし暑い澱んだ時間があるのを...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...その凡てが澱んで動かぬ時間の間...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...炭酸ガスと水とから澱粉を作る...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...何んにも見えない真昼の白々しい澱んだ静けさの中で余は...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...ちょうど今まで無用視された副腎(ふくじん)が澱粉(でんぷん)消化の大効用ありと知られたようなものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...むうっとするばかり澱(よど)ませている...
吉川英治 「黒田如水」
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