...響の濤(なみ)の澎湃(はうはい)と...
石川啄木 「漂泊」
...あたかも白波(はくは)澎沛(ほうはい)たる大湖水であった...
伊藤左千夫 「白菊」
...恒河(こうか)の濁流(だくりう)は澎洋(ほうやう)として果(はて)も知(し)らず...
伊東忠太 「妖怪研究」
...危礁亂立、怒濤澎湃の間、舟底を叩き、鰺數尾を投ずれば、出たりや出たり、數尺の大鯛、群りあひて溌溂として食を爭ふ...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...4.大衆の不滿は交々移り變る歴代内閣の水車の上に澎湃として溢れ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...支那の独立性を保持するには打清興漢の大革命こそ喫緊(きっきん)なれとの思想が澎湃(ほうはい)として起り...
太宰治 「惜別」
...澎湃のヘレースポントス大波の 30岸悉く平げてまた一面の沙としつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 620澎湃としておしよする波濤の怒ものとせず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いぶけば潮澎湃と嵐の下に湧き上る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また澎湃の波湧かす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一人は澎湃奔放(はうはいほんぱう)たる濁流を望(のぞ)み...
長谷川時雨 「こんな二人」
...どんな一幕にも年代と共に次第に深まつて行く度量とでも云ふべき澎湃模糊たるものが感ぜられるのであつた...
牧野信一 「月評」
...あらゆる事象が小説なるもののふるひにかけられると澎湃たる夢に覆はれてゐて...
牧野信一 「早春のひところ」
...澎湃たる絶望感とに沈湎して骨にならぬ限りは拓かるべき道もないとおもつてわたしはあのやうな山径ばかりを転々としてゐるのであるが...
牧野信一 「痩身記」
...芸術と人生の澎湃極みなき魔宴(サバト)よ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...澎湃として起ってくる声...
百田宗治 「君達に送る――新しい民衆の精神」
...いまや澎湃たる太平洋の風雲をゆくてに臨みながら...
吉川英治 「折々の記」
...澎湃たる現下の國體擁護の聲を...
吉川英治 「折々の記」
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