...世界に著(しる)き澎湃(ほうはい)たる怒濤が死ぬに死なれない多感の詩人の熱悶苦吟に和して悲壮なる死のマーチを奏する間に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...4.大衆の不滿は交々移り變る歴代内閣の水車の上に澎湃として溢れ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...激浪の鞳澎湃たるを見て...
高木敏雄 「比較神話学」
...支那の独立性を保持するには打清興漢の大革命こそ喫緊(きっきん)なれとの思想が澎湃(ほうはい)として起り...
太宰治 「惜別」
...々(だう/\)澎湃(はうはい)の趣を盡したる...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...澎湃(ほうはい)として文壇に漲(みなぎ)って来たなかに...
徳田秋声 「仮装人物」
...また遠く南の方(かた)澎湖島占領の事に従いしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...倦(う)まず息(やす)まず澎湃(ほうはい)として流れている...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...澎湃として起って来た思想問題の嵐の一つの現われであったのであろう...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...怒濤澎湃(どとうほうはい)の間に立ちて...
西田幾多郎 「愚禿親鸞」
...自然主義の波は澎湃(ほうはい)として...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...澎湃たる嵐に等しい声援を放つてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...芸術と人生の澎湃極みなき魔宴(サバト)よ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...澎湃として起ってくる声...
百田宗治 「君達に送る――新しい民衆の精神」
...いまや澎湃たる太平洋の風雲をゆくてに臨みながら...
吉川英治 「折々の記」
...澎大な修史の勞作場として...
吉川英治 「折々の記」
...あの孱弱(かよわ)い少女の一身を賭(と)して澎湃たる世の濁流中に漕ぎ出したと...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索