...澆季(げうき)の世は古に復さんよしもなしと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...澆季皇帝(げうきくわうてい)の愛玩(あいぐわん)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...笑把二巨杯一澆二磊塊一...
大町桂月 「鹿野山」
...世は澆季なりとは三千年の昔から絶えず人の云ひ来つたことであるが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...昔からいつの代にも世は澆李(ぎょうき)であるとか...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...今の澆季よりは人情風俗に...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)の俗界を清くうららかに収め得(う)れば足(た)る...
夏目漱石 「草枕」
...澆季(ぎょうき)の文明の特産物だ」「そりゃ...
夏目漱石 「虞美人草」
...今思へば既に澆季に這入つてゐたといふものの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...文三が済(すみ)ませぬの水を斟尽(くみつく)して澆(そそ)ぎかけたので次第々々に下火になって...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此澆季の世には珍らしい厚い志が嬉しくてツイ飲過して泥の如く酔ひ車上に扶け載せられて旅宿に帰り前後不覚に眠入つた...
二葉亭四迷 「旅日記」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葡萄の根に血を澆いだ順序通りにかく振れ舞うのだと...
南方熊楠 「十二支考」
...昼は水を澆(そゝ)ぎ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...フロッシュ(ブランデルの頭の上に一杯の酒を澆(そそ)ぐ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...世の中も澆季(ぎょうき)になったように思われますて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...日本などにも世道澆季(せどうぎょうき)を説く人は昔からあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鳴るわ鳴るわ」「怒(いか)るわ怒るわ――鳴門の渦!」「洗えや鳴門――」「澆季(ぎょうき)の濁り世」ポーン! と三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索