...倒澆燭(たうげうしよく)の如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...他人の杯酒もて自家の磊塊(らいくわい)に澆(そゝ)ぎしにはあらずや...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...澆季(げうき)の世は古に復さんよしもなしと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...笑把二巨杯一澆二磊塊一...
大町桂月 「鹿野山」
...昔からいつの代にも世は澆李(ぎょうき)であるとか...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...今の澆季よりは人情風俗に...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...大いにやり給へ」といつて油を澆ける...
高濱虚子 「俳諧師」
...然ルニ皇制ノ余沢僻隅ニ澆浩シ維新以降漸次ソノ繁昌ヲ得タリ...
永井荷風 「上野」
...霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)の俗界を清くうららかに収め得(う)れば足(た)る...
夏目漱石 「草枕」
...末世澆季(まつせぎょうき)の今日では...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...(二月二十日)元義の熱情は彼の不平と共に澆(そそ)ぎ出されて時に狂態を演ぜし事なきに非(あらざ)るも...
正岡子規 「墨汁一滴」
...牛食は澆(そそ)ぐがごとく羊食は焼くがごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...世は澆季(ぎょうき)に及ぶといえどもと...
南方熊楠 「十二支考」
...最後に豕の血を澆いだ...
南方熊楠 「十二支考」
...世は末だ!澆季澆季(ぎょうきぎょうき)」泣くように...
吉川英治 「親鸞」
...権門に媚(こ)びる徒輩の滔々(とうとう)として横行する澆季(ぎょうき)を歎じているが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...鳴るわ鳴るわ」「怒(いか)るわ怒るわ――鳴門の渦!」「洗えや鳴門――」「澆季(ぎょうき)の濁り世」ポーン! と三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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