...他人の杯酒もて自家の磊塊(らいくわい)に澆(そゝ)ぎしにはあらずや...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...笑把二巨杯一澆二磊塊一...
大町桂月 「鹿野山」
...世のつねに澆季なるは...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...大いにやり給へ」といつて油を澆ける...
高濱虚子 「俳諧師」
...池の澆水のつきるところ...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...今思へば既に澆季に這入つてゐたといふものの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...文三が済(すみ)ませぬの水を斟尽(くみつく)して澆(そそ)ぎかけたので次第々々に下火になって...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...牛食は澆(そそ)ぐがごとく羊食は焼くがごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...最後に豕の血を澆いだ...
南方熊楠 「十二支考」
...葡萄の根に血を澆いだ順序通りにかく振れ舞うのだと...
南方熊楠 「十二支考」
...不似朱明澆薄之世...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人は澆季(ぎょうき)には生れたくないものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...日本などにも世道澆季(せどうぎょうき)を説く人は昔からあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かえって反感と否定とを以て世の澆季(ぎょうき)を罵(ののし)ったりもするのである...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...世は末だ!澆季澆季(ぎょうきぎょうき)」泣くように...
吉川英治 「親鸞」
...鳴るわ鳴るわ」「怒(いか)るわ怒るわ――鳴門の渦!」「洗えや鳴門――」「澆季(ぎょうき)の濁り世」ポーン! と三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...仏法が澆薄(ぎょうはく)となり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索