...熟(じっ)と耳を澄ますと...
泉鏡花 「霰ふる」
...目をぱっちりと開けて何かを聞澄ますようにした...
泉鏡花 「婦系図」
...耳を澄ますと、果して人の息使いが聞える...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...あれがお道はんだすがな」「さうかあれがお道さんか」と余は又筬の音に耳を澄ます...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...耳を澄ますようにしていた...
田中貢太郎 「地獄の使」
...不安らしく階段の上に耳を澄ます...
林不忘 「安重根」
...なるほど、耳を澄ますと、どこかで千鳥が鳴くような心持がします...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳を澄ますと明神の森のあたりで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...耳を澄ますと明神の森のあたりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つくづくと耳を澄ますと...
久生十蘭 「魔都」
...耳を澄ますと小波(さざなみ)の音が幽かに聞えたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...社殿前に立ちて精神を澄ますにあり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...聞き澄ますその薄い耳たぶにも血の色はなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...爛(らん)と眸(ひとみ)の霞(かすみ)を払って敵を見澄ます...
吉川英治 「剣の四君子」
...しいて取り澄ます...
吉川英治 「私本太平記」
...お杉婆が」耳を澄ますと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その声にじっと耳を澄ます...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...皆がその鳴声に耳を澄ます...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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