...」「厭な人ね?」と唐突(だしぬけ)に澄まして云う...
泉鏡花 「婦系図」
...」と澄ました顔をしていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...そりゃそうだろうと軽く肯定して澄ましていた...
太宰治 「斜陽」
...またその教会に通う若い男女のキザに澄ました態度に辟易(へきえき)して...
太宰治 「惜別」
...いよいよ澄まして...
太宰治 「富嶽百景」
...私たちは耳を澄ました...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...いかにうれしいことだろう! 若い人々は耳を澄ました犬のようである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さうして又そつと耳を澄ましました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...君みたような田舎(いなか)ものだって云うだろう」須永はこう答えて澄ましていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は澄まして玄関から上へ上がった...
夏目漱石 「明暗」
...あっても乙(おつ)に気取(きど)って澄ましているんだろう...
夏目漱石 「明暗」
...いくら地蔵さまみてェに澄ましてをつたとて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お茂与の取澄ましたのと違って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梯子をかけるのよ」寿女は澄まして応える...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...或るものをきくべく一心に耳を澄ました...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...一心に耳を澄ましていると...
夢野久作 「支那米の袋」
...相手の鉾を交わして高氏は逆に澄まし込んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...向うでも澄ましていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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