...わざと澄ました顔して...
泉鏡花 「怨霊借用」
...――ようく耳を澄ましてごらんなさいまし...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...今日厭に澄ましてやあがる...
高濱虚子 「俳諧師」
...澄まし込まなくてもよさそうに思われる...
太宰治 「女の決闘」
...科学者の如く澄まして...
太宰治 「メリイクリスマス」
...賢い犬が遠い物音を聞き澄ましているように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...幽霊は一寸耳を澄まして聴いていた後で...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼はなお注意して耳を澄ました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...庄吉は、耳を澄ましつつ、静かに、供部屋の前を、這って通った...
直木三十五 「南国太平記」
...「しかし鉄片が磁石に逢(お)うたら?」「はじめて逢うても会釈(えしゃく)はなかろ」と拇指の穴を逆(さか)に撫(な)でて澄ましている...
夏目漱石 「一夜」
...全くの無知識で澄ましていた...
夏目漱石 「道草」
...津田の様子を見澄ました彼は突然思いがけない所へ舞い戻って来た...
夏目漱石 「明暗」
...「ヘーそうですか」ト平気で澄まして落着払ッていたのが面白からぬ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...耳を澄まして居りますと...
牧野信一 「船の中の鼠」
...聞き澄ましてから月江はまた...
吉川英治 「江戸三国志」
...阿波へ入りこもうの間諜のと申すような身柄ではございませぬ」穏やかにいい澄ました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...凛(りん)と澄ましきっているので...
吉川英治 「松のや露八」
...耳を澄ましていた...
吉川英治 「松のや露八」
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