...その所々にある行潦(みづたまり)も...
芥川龍之介 「芋粥」
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石川啄木 「一握の砂」
...潦の傍には、鋼線で拵へた樣な、骨と皮ばかりに痩せて了つた赤犬が一疋坐つてゐた...
石川啄木 「散文詩」
...淺猿しい犬の屍を構へた潦の面は...
石川啄木 「散文詩」
...昨日の雨の名殘りの水潦(みづたまり)が路の處々に行く人の姿々を映して居るが...
石川啄木 「葬列」
...お定は愼(つつま)しやかに水潦(みづたまり)を避けながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...お定は慎しやかに水潦(みづたまり)を避(よ)けながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...それから白い水潦(みずたまり)...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...水潦紅き紐に觸りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...水潦(みずたまり)が赤い紐に觸れて青が皆赤くなりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...九 また新治の地なる者暴雨流潦の経る所に遇うがごとし――又如三新治地着遇二暴雨流潦之所一レ経...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
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武田祐吉 「古事記」
...中にも行潦に蹈み込んだ左の足は殊にひどく濡れてゐるので...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...何故(なぜ)というにこの閑地には繁茂した雑草の間に池のような広い水潦(みずたまり)が幾個所もあって夕陽の色や青空の雲の影が美しく漂(ただよ)うからである...
永井荷風 「日和下駄」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...野原の中の黒い水潦(みづたまり)に何べんもみんな踏み込んだ...
宮沢賢治 「秋田街道」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...地獄の水潦(ぬかるみ)で悪魔を威す姿だからな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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