...その所々にある行潦(みづたまり)も...
芥川龍之介 「芋粥」
...朝に旅籠屋を立つてから七八哩の間は潦(みづたまり)に馬の足痕の新しい路を...
石川啄木 「散文詩」
...中央に一つ潦(みづたまり)がある...
石川啄木 「散文詩」
...潦の傍には、鋼線で拵へた樣な、骨と皮ばかりに痩せて了つた赤犬が一疋坐つてゐた...
石川啄木 「散文詩」
...淺猿しい犬の屍を構へた潦の面は...
石川啄木 「散文詩」
...それから白い水潦(みずたまり)...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...水潦紅き紐に觸りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...水潦(みずたまり)が赤い紐に觸れて青が皆赤くなりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...胡人(こじん)の(かわぐつ)のごとくなる者蹙縮然(しゅくしゅくぜん)たり(五)牛(ほうぎゅう)の臆(むね)なる者廉※然(れんせんぜん)たり(六)浮雲の山をいずる者輸菌然たり(七)軽(けいえん)の水を払う者涵澹然(かんせんぜん)たり(八)また新治の地なる者暴雨流潦(りゅうりょう)の経る所に遇(あ)うがごとし(九)第四章はもっぱら茶器の二十四種を列挙してこれについての記述であって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...九 また新治の地なる者暴雨流潦の経る所に遇うがごとし――又如三新治地着遇二暴雨流潦之所一レ経...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
......
武田祐吉 「古事記」
...実際行潦(ぬかるみ)へ左の足を腓腸(ふくらはぎ)まで蹈み込んだ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...中にも行潦に蹈み込んだ左の足は殊にひどく濡れてゐるので...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...野原の中の黒い水潦(みづたまり)に何べんもみんな踏み込んだ...
宮沢賢治 「秋田街道」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...そこの泥濘や潦(にはたづみ)の上に沁みた私のみすぼらしい黒ずんだ影が...
室生犀星 「星より來れる者」
...「午道氷消潦」の句があり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...河海(かかい)の行潦(こうろう)に於けるは類なり...
和辻哲郎 「孔子」
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