...『梅ちやんの?』と少し聲を潜めた...
石川啄木 「鳥影」
...もしや吸血鬼の潜んでいた草叢(くさむら)に落ちていないかと思って探したんだけれど...
海野十三 「恐怖の口笛」
...あの潜水艦は、なにをするつもりなのかしら」「さあ、なにをするつもりかなあ――」正太ははっきりわからないような返事をしたが、その実こころのなかでは、この潜水艦はたぶん、ソ連の艦(ふね)であり、そして船火事をおこしてウラル丸が沈むのを見まもっているのであろうと考えていた...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...潜水艦との関係がはっきりした...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...恐竜型潜水艦は、かたく下りたあつい鉄扉にさえぎられ、一隻もとびだすことができなかったのは、何よりであった...
海野十三 「太平洋魔城」
...宿に帰ってすぐさま設計した渡洋潜波艇(とようせんはてい)だ」「ああ実に素晴らしい...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...かれは、水底のコンクリートのへやに逃げこみ、潜航艇で、東京湾へのがれようとしたのですが、潜航艇のキカイが、こわされていることを知り、今はこれまでと、水底(すいてい)のへやによういしてあった、爆薬に火をつけたのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...陽気(やうき)を得(え)て雪の軟(やはらか)なる下を潜(くゞ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...定紋打った大門の鉄扉(てっぴ)を潜(くぐ)ってから...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...如何に潜在的情勢でも...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...むらむらとして潜在の本能がわき上ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...例のほくち箱の中なんぞに潜んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かしら悲しい語氣が潜(ひそ)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わずか二十秒で潜水するとは...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...少しずつ潜在的な力が出来て来ているのである...
松永延造 「職工と微笑」
...誰かが声を潜(ひそ)めて何事か話合っている...
松本泰 「日蔭の街」
...二人の間にのみ潜んでいる何事かは...
横光利一 「旅愁」
...その感歎はまるで波斯(ペルシャ)をセイロンの旗立てた漁船みたいな潜航艇で潜航しているようなものなのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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