...乳を圧(おさ)えて密(そっ)と袖を潜(くぐ)らすような...
泉鏡花 「婦系図」
...わが潜水艦はまるでそれに気がつかないかのように...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そこを通過する潜水艦などを捕えるような仕掛けになっていた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...潜水夫たちが、ふるえあがって逃げだそうとしていますと、怪物は、もう全身をあらわして、パッとこちらへとびかかってきました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...もしもし、潜水機を、十二メートルほど、引きあげてください...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...消える魚形艇ハヤブサ丸では、やっと、準備がおわって、五人の潜水夫が、ちらばった金塊をあつめるために、海の底へおりていきました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...珊瑚を探して海の中まで潜りましたし...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...こうなって来ると主観の影が内に沈潜してまた客観写生の様相を備えて来るのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...その爪先を二艘(そう)の可愛い潜航艇の舳(へさき)のように尖らしているのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...真砂座(まさござ)のあった時分の下町情緒(じょうしょ)も影を潜め...
徳田秋声 「仮装人物」
...それを潜(くぐ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ濁りの去らぬ水の中へ逆まに潜り込んで行くのである...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...蹌踉(そうろう)としてアーチを潜(くぐ)った高柳君はまた蹌踉としてアーチを出(いで)ざるを得ぬ...
夏目漱石 「野分」
...地主の多之助の後家がどうかしたのか」平次は先を潜(くゞ)りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから鳥などが草の中を潜(くぐ)るということを『万葉集』等に「くく」「くき」ということがありますが「草ぐき」というのは名詞になっているのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...放浪中は土方の群れにも交つて刃ものの間を潜(くゞ)つて来た人であることは聞いてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...心理的にみれば人間に潜在する能力の突如とした発露とも云えるであろう...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...哄笑するものの不思議な力が潜んでいるのだと...
横光利一 「旅愁」
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