...二人(ふたり)の間の潔白なのを見て取っていたし...
有島武郎 「或る女」
...潔白なるその顔(かんばせ)に...
泉鏡花 「女客」
...私がこの潔白な慈善生活に倦きたと言うのはほんとうではない...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...概して正直で清廉潔白な人物であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の清廉潔白なる美質は東京市民の毫も疑はざる所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして最も潔白な行動のうちにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苛酷なる重荷を負える潔白なる婦人らの感謝の歌に耳を傾けた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神も彼が潔白ならんことを欲する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...潔白なるあなた方にです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御前の潔白な事はすでに御前の言語が証明している...
夏目漱石 「行人」
...伝説のような潔白な意向から来たものではないという説もある...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...「私はまったく潔白なのです」「そうですか」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...この潔白な男が本藩の政庁に対しては不潔白とも卑劣とも名状すべからざる挙動(ふるまい)をして居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...貴嬢は清浄なものだ潔白なものだ……親より大切なものは真理……アア潔白なものだ……しかし感情という者は実に妙なものだナ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...おそらくこの清廉潔白な株式仲買人どもは独自ルートの砂糖密輸で儲けている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...おかげ様で一郎が元の潔白な身体(からだ)になります許(ばか)りでなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...潔白な大判事ゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...極めて潔白な伝八郎は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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