...而(しか)も文意あくまで潔白なる編輯部の手紙のため...
太宰治 「もの思う葦」
...その潔白な彼を死刑に処したという奇怪な罪悪の責任は...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...心も魂も清浄潔白な少年たちが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あすこではいちばん心の潔白な坊さんだよ」じっと黙ったまま何か考えこむような風でアリョーシャのことばを最後まで聞いて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もうあなたは御自分の潔白なことを証明なさいました...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...きわめて潔白なものである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...高遠なる意味において潔白な魂をもち得るのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼ら三人の潔白な心には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は潔白なしかし無形的ではない一つの快さを覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神も彼が潔白ならんことを欲する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...親分の潔白なお心持は解りそうなものじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「私はまったく潔白なのです」「そうですか」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...貴嬢は清浄なものだ潔白なものだ……親より大切なものは真理……アア潔白なものだ……しかし感情という者は実に妙なものだナ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかしその無類潔白な色を愛(め)で貞女神ヘーラまたジュノンおよびスベスの手にこの花を持つ...
南方熊楠 「十二支考」
...そういう潔白な美しい行為は人間と科学との結ばれようの正しさを...
宮本百合子 「寒の梅」
...彼女のこうした潔白な態度を非常に喜んだ...
夢野久作 「少女地獄」
...どこまでも潔白なお方と信じ切っていたのでした...
夢野久作 「少女地獄」
...潔白な大判事ゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
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