...世の塵に染まぬ潔白な心の色でがなあらう...
石川啄木 「葬列」
...「あなたは今まで私が出逢った最も聡明なそしてまた最も潔白な方であると考えます」師父ブラウンは生粋のイギリス人であった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...清浄潔白な一点の非難すべきところもない...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...概して正直で清廉潔白な人物であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いや、潔白なもので、いわば友だちとしてだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の清廉潔白なる美質は東京市民の毫も疑はざる所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...きわめて潔白なものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この町がみずから誇りとしてる清浄潔白な外観を風俗中に維持するのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自由なそして心は潔白な彷徨を続けてみせるぞ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...潔白なるあなた方にです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかに身が潔白なればかまわないとは言え...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...不思議なことに潔白な人間は一人もいない――」平次は皆んなのけげんな顔を見ながら続けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...潔白なものなら何も細工などをすることはない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは完全に潔白なんだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...この潔白な男が本藩の政庁に対しては不潔白とも卑劣とも名状すべからざる挙動(ふるまい)をして居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...潔白な子供の心は...
北條民雄 「書けない原稿」
...看護婦の潔白な行為ですつかり気持が回復したりするところなどはよく描けてゐると思つた...
牧野信一 「海浜日誌」
...貴方(あなた)のような潔白な...
夢野久作 「衝突心理」
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