...及び鮮紅色の漿果(み)若干である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鉄漿(かね)つけたる前歯動き...
泉鏡花 「紫陽花」
...そこの中央には由(よし)ありげな邯鄲(かんたん)男の能面が鉄漿(おはぐろ)の口を半開にして...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...鉄漿(おはぐろ)などと云う化粧法が行われたのも...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...「あかかがち」とは赤酸漿(たんばほおずき)の実(み)の古い名...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...店頭に置かれてゐる鉢植の酸漿...
原民喜 「鎮魂歌」
...海の上へ脳漿を撒き散らしてあわれな最期をとげる...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...鳳岡・白石の二大儒がかくの如くその脳漿(のうしょう)を絞って論戦するほどのことではないようであるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...漿果を検べて、それに斯る生気を与へるところの弾機を捜(さぐ)つて見たまへ...
牧野信一 「卓上演説」
...○肉漿を作る時は先ず血肉を極めて薄く截り...
村井弦斎 「食道楽」
...酸漿もやはり野や路(みち)ばたに生えているのを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...酸漿(ほおずき)のように真赤になった……と思ううちに鼻の穴と...
夢野久作 「オンチ」
...脆弱なる地皮より熱漿を吐く如く...
横瀬夜雨 「花守」
...鹿は酔(よ)い潰(つぶ)れた若者たちの間を漫歩しながら酢漿草(かたばみそう)の葉を食べた...
横光利一 「日輪」
...お鉄漿(はぐろ)光りの歯の前に...
吉川英治 「剣難女難」
...文字どおり血漿(けっしょう)の巨墳(きょふん)をそこに作ってしまったのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鉄漿(かね)の溶(と)き水や...
吉川英治 「親鸞」
...鉄漿(かね)をつけていない上にあどけなくしているので...
吉川英治 「八寒道中」
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