...黒く赤い漿果! われわれは塵をあげて路を急いだ...
石川欣一 「山を思う」
...鉄漿(かね)つけたる前歯動き...
泉鏡花 「紫陽花」
...昼夜帯の間に挟んで帰った酸漿を...
泉鏡花 「婦系図」
...これが前身(ぜんしん)たる岩漿(がんしよう)である...
今村明恒 「火山の話」
...それからして岩漿(がんしよう)の貯藏(ちよぞう)されてゐる場所(ばしよ)の深(ふか)さが想像(そう/″\)せられる...
今村明恒 「火山の話」
...仙宮にて玉漿を飮むも斯くや...
大町桂月 「冬の榛名山」
...あの年配の女達は大概鉄漿を附けていた...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...彼はバシャンの橡(つるばみ)をもってなんじの漿(しる)を作る...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...岩漿の新しい活動は...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...鐵漿(かね)も落し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酸漿ほほづきの実に雨はばらばらと降りはじめ...
原民喜 「かげろふ断章」
...間もなく酸漿(ほおずき)ほどの火玉となり...
正岡容 「圓朝花火」
...酸漿屋(ほおずきや)・簪屋(かんざしや)・飴屋(あめや)などが店を張っていた...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...酸漿(ほゝづき)を鳴(な)らしてゐた...
三島霜川 「平民の娘」
...○肉漿とは牛の血肉と称する処を肉絞り器械にて絞りその血を強壮剤として飲むなり...
村井弦斎 「食道楽」
...今の青年輩(はい)は動(やや)ともすると実用なる科学智識の研究を閑却してヤレ詩を作るの歌を詠(よ)むのあるいは俳句を案ずるのと無用な閑文字(かんもんじ)に脳漿(のうしょう)を絞(しぼ)っているが...
村井弦斎 「食道楽」
...鉄漿(かね)を剥(は)がした歯が見える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...しかし丹波酸漿(たんばほおずき)を畠で作り出したのは後のことで...
柳田国男 「母の手毬歌」
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