...今度は気構えて勿体らしく酸漿(ほおずき)をクウと鳴らすと...
泉鏡花 「婦系図」
...酸漿(ほおずき)を鳴らすと鳴く...
泉鏡花 「婦系図」
...人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土となったを知らず顔に...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...莢を飛び出す酸漿の実などは...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...大隈伯邸から繰出した講師校友と合同して五時三十分號令一下紅地に白く「早稻田大學」の五字を染拔いた酸漿提燈に點火し...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...男も鉄漿黒々(かねくろぐろ)とつけていた日本の昔は今よりももっと人間のこの特権を充分に発揮していたことになるかもしれない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...年々(ねんねん)酸漿(ほおずき)が紅くなる頃になると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...濁った脳漿(のうしょう)を持ったものは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「岩漿帯(マグマ)の中へ流れ込む水流などあるはずはないから...
久生十蘭 「地底獣国」
...パスチーラ果実や漿果を砂糖蜜で煮とかし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...鉄漿溝(おはぐろどぶ)は泡(あわ)立ッたまま凍ッて...
広津柳浪 「今戸心中」
...偕楽園の料理は、うまかったのだといふことが一日おいて分った、漿塩豆腐、干香肉等の味覚が、今日舌端におとづれてやまない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...僕は野菜ならば何でもいいと思ったがジャガ薯に限るね」主人「牛肉の血を絞(しぼ)って肉漿(にくしょう)にする時にも必ずジャガ薯を食べるのはその訳だ...
村井弦斎 「食道楽」
...今の青年輩(はい)は動(やや)ともすると実用なる科学智識の研究を閑却してヤレ詩を作るの歌を詠(よ)むのあるいは俳句を案ずるのと無用な閑文字(かんもんじ)に脳漿(のうしょう)を絞(しぼ)っているが...
村井弦斎 「食道楽」
...酸漿(ほおずき)の実(み)のように吹きて遊ぶなり...
柳田国男 「遠野物語」
...皆もよく知っている酸漿(ほおずき)とともに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...酸漿(ほおずき)や木瓜(きゅうり)のようなありふれた紋ではいかんともすることができぬが...
柳田國男 「名字の話」
...義元の紫いろの唇と鉄漿染(おはぐろぞめ)の歯の中には...
吉川英治 「新書太閤記」
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