...ぶらりと入つて来たのは夏目漱石氏だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...十二月五日漱石虚子様その奥には漾虚碧堂蔵書という隷書(れいしょ)の印が捺(お)してある...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...一力に於ける漱石は遂に出ぬように存じ候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...漱石が大に婆さんと若いのと小供のとあらゆる芸妓にもてた小説でも写生文でも御書き被下度と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...漱石氏の神経はこの宿の閾(しきい)をまたぐと同時に異常に昂奮した...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...尤も人間漱石を見ろとか何とか云う意味ではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いかな漱石もこう奔命につかれては神経衰弱になる...
「入社の辞」
...漱石の草枕のなかにも...
林芙美子 「旅人」
...漱石を気の毒に思った...
宮本百合子 「行為の価値」
...漱石はジョンソンをどう見ているのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...漱石の型式美のカテゴリイの問題ではなかったのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩波と漱石のような因縁ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「湖南の扇」でも「漱石先生臨終記」でも...
室生犀星 「「鶴」と百間先生」
...口を漱(そそ)ぎ...
吉川英治 「新書太閤記」
...漱石は座ぶとんの上にきちんとすわっていた...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...従ってそういうことに気づいたのは漱石の死後である...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...しかしこれは夫人や子供たちに漱石と同程度の理解力や識見を要求することにほかならない...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...漱石が決して意識の常態を失っていなかった証拠である...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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