...群集はまた思い出したように漫罵(まんば)を放って笑いどよめいた...
有島武郎 「或る女」
...それは漫罵(まんば)だ...
有島武郎 「星座」
...それは出て行つた人と予とに對する漫罵であつた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...さすがに批評家を本領とする彼れのそれは漫罵ではなかつた...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...わたしの言ふ處はあながち漫罵でない事を知る事が出來るであらう...
永井荷風 「森先生の事」
...(その席で先生一流の漫罵やまぜっ返しがあったけれどこれを略す...
中里介山 「大菩薩峠」
...それも平生吾輩が彼の背中(せなか)へ乗る時に少しは好い顔でもするならこの漫罵(まんば)も甘んじて受けるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...街の悪童の漫罵(まんば)の中に...
野村胡堂 「楽聖物語」
...畜生ッ」平次に漫罵を浴びせられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水野様を殺させようとした大悪人は其奴(そいつ)だ」お豊の声は礫と漫罵の中に甲走ります...
野村胡堂 「礫心中」
...仲間外れに對する漫罵に類するものが多かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...庭は素(もと)漫罵(まんば)の癖(へき)がある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...また無能にして漫罵詆笑を事とする徒の頻りに投機者流を以て父及び父の同志者を呼ぶあり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...また、或る感情を持つてゐる純文學と稱する人たちが、歪んだ尺度と、狹義な文學至上をもつて、徒らに漫罵する...
吉川英治 「折々の記」
...曹仁が漫罵(まんば)の計を逆用して...
吉川英治 「三国志」
...漫罵愚弄(まんばぐろう)して彼の怒りを駆ろうとするのは...
吉川英治 「三国志」
...足利若御料の周囲を漫罵(まんば)したあげくに...
吉川英治 「私本太平記」
...その漫罵(まんば)と人々の意地悪さには...
吉川英治 「新・水滸伝」
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