...漣(さざなみ)も立てずに春の日ざしを照り返して居るばかりでございます...
芥川龍之介 「竜」
...見ゆる限り漣(さざなみ)一つ起たず...
石川啄木 「散文詩」
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伊良子清白 「孔雀船」
...咽(むせ)んで搖(そゝ)る漣(さゞなみ)に熱い動悸(どうき)を見せてゐる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...漣は紅葉美妙と並んで第一号から小説を載せ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...二十一歳既に一家を成した漣は稀(まれ)に見る寧馨児(ねいけいじ)であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...或時何かの問題で天台道士と漣と論戦した事があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...岸に打ち寄せる漣(さざなみ)の低い音と...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...――漣(さざなみ)の立っている強い潮流が内湾を西の方へ流れ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...漣の痕が一面についていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...漣織りて月照りて夕暮たのしいさゝ川流れ/\て行く水に秋も近しと眺むればいかに惜まむあゝ夏よ...
土井晩翠 「天地有情」
...水面は柔く太陽の光りに押えられて漣一つ立たなかった...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...漣(さざなみ)をただよわせると見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
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萩原朔太郎 「短歌」
...柔(やはら)かな漣(さゞなみ)の立つ音を消してしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...客魯漣(ケルレン)...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...いつものようにおのずから溢れてふき上げながらその風で漣立って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし、ここの漣は、圧制のもとに唸り、遠吠え、あきらめ、沈み、悵怏として悲しむ漣である...
横光利一 「欧洲紀行」
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