...呉音の方が漢音よりも古風な響きがある...
...彼女は漢音と呉音の使い分けができる...
...漢音(かんおん)の讀(よ)み方(かた)の變化(へんくわ)に伴(とも)なうて...
伊東忠太 「國語尊重」
...梵(ぼん)音とか漢音とか...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...この同じヘブライ語が「撲」の漢音「ボク」に通ずるのが妙である...
寺田寅彦 「相撲」
...いま用うる文字こそ漢音(かんおん)なれ...
新渡戸稲造 「自警録」
...湖は漢音でよみ、村の名はのの字を入れて訓讀するのださうである...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...支那語は古代の漢音からして...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...漢音ではtの発音を保存したようである(仮名ではツと書かれているが実際はtと発音したらしい)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...惑は元来漢音がコク...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...またクキの茎には本来ケイという字音はなく、漢音はカウ、呉音はギヤウだけれど、今世間では日本在来の習慣に従って通常ケイと呼んでいる始末だ]というのだとあります...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...右の※の字はの字の誤り、これは萱と同字で、その漢音はケン、呉音はクヮン、共に忘れる意である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...山門前の意味なれば漢音にて門前と読ませたるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...ただし四条五条という漢音の語なくば「春水」とは言わざりけん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...麺(めん)類は総て支那から来たものと見えて皆漢音を用ゐて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...これを漢音で呼ぶのもこの地方だけの心得違いではなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...太郎・次郎等の漢音の行われた後も...
柳田國男 「名字の話」
...「熊(漢音ゆう)の一種で能(のう)という獣がいるそうです...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...漢音(かんおん)で答えれば何気なく聞えるに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...而かもその外國語にしても漢音呉音の差により一は「バンゼイ」と發音さるべく...
若山牧水 「樹木とその葉」
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