...その広漠たる荒廃に驚くとともに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...若い女達の前では空漠たる冗長な言葉を発しなければいけないなどと考えてくると私は益々陰鬱になるのであった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼女のうちには極めて漠たるロマンチックなものが在った...
豊島与志雄 「運命のままに」
...それから先は空漠たる闇夜だ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...茫漠たる風采の杉本との対話……その傍で...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...そういう広漠たる中において...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...佗びしい索漠たる感じが四方から寄せてきた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...まだ捉え難い空漠たるもので...
豊島与志雄 「理想の女」
...広漠たる夜がその少女に顔を面していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...千駄木(せんだぎ)の崖上(がけうえ)から見る彼(か)の広漠たる市中の眺望は...
永井荷風 「日和下駄」
...遠くヒロの町までつづく広漠たる熔岩の山腹である...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...立木の少い広漠たる草原に不似合いな広い国道が続いている...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...それをとりまく広漠たる夢魔が入り混っていた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...無味索漠たる空々しい人生の中で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...広漠たるドニェープルの上に降り灑いでゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...来る日/\に対して広漠たる戦きを覚えると同時に...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...なお前代の学徒のような空漠たる仮定説を闘わさずにすむことになったのは...
柳田国男 「海上の道」
...空漠たる時間と空間の中に...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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