...漠々(ばくばく)たる大虚の中に散乱せる物質は一団また一団相集合して...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...漠々として何も無いのだよ...
梅崎春生 「風宴」
...漠々(ばくばく)たる水天一髪(すいてんいっぱつ)の彼方(かなた)に消え去ってしまった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...漠々三閲(えつ)年...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...茫々漠々、真夏の太陽が照りつける、……私はまさに身心のひでりにあえいでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...灰色に乾いた漠々(ばくばく)たる風景の中に...
中島敦 「李陵」
...東方から南へかけてはただ漠々(ばくばく)たる一面の平沙(へいさ)...
中島敦 「李陵」
...挨拶が漠々たると共に...
夏目漱石 「虞美人草」
...漠々とした当のない痛い気持ちが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...薄黒い鎮守の森も――ただ漠々たる三態の雲に見へ...
牧野信一 「歌へる日まで」
...二人の若者はこのような空々漠々(くうくうばくばく)のあいだに...
室生犀星 「姫たちばな」
...漠々(ばくばく)の戦塵はここに揚り...
吉川英治 「三国志」
...黄いろい砂塵が漠々と走って...
吉川英治 「三国志」
...戦塵漠々(せんじんばくばく)のとどろきで...
吉川英治 「私本太平記」
...すると漠々(ばくばく)たる雲の海から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...漠々(ばくばく)と活動を起して天(そら)に上昇しはじめたのを見ても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...漠々とした雲の嶺(みね)を乗り越えて行く飛行機の壮快な姿――そして...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...漠々たる黄土の大陸と十六の少女のように可憐な大和の山水と...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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