...索漠(さくばく)たる下宿の二階へ帰って行くのに忍びなかった...
芥川龍之介 「路上」
...荒涼たる砂漠や枯草のステップを行軍する...
梅崎春生 「狂い凧」
...沙漠の向うの、正面の密林の中です」山木はこのとき漸(ようや)く吾(わ)れに帰って、火星の動物を発見したことにつき、第一報を叫んだのである...
海野十三 「火星探険」
...広漠たる地面に対しては容易になし能わざることである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...南アメリカの北岸のカリブ海に面した地方一帯の海を漠然と指した名称...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あたってみると漠然として手が出ません...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...周囲の沙漠...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...天幕の破れ目から見ゆる砂漠の空の星...
寺田寅彦 「星」
...漠然たる意味に於ける挙国一致一般をその行動の誓約としたことは何を意味するか...
戸坂潤 「思想動員論」
...伯は土佐派の空漠たる自由論を迎合するには...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」漠然と答える時には...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...漠然たる感じだったが...
豊島与志雄 「憑きもの」
...一望沙漠のような何物も無い景色に変っている...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...私はイーストワードへ行く』漠然として要領を得ない内容だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...沙漠や高原を疾く走る...
南方熊楠 「十二支考」
...また『輟耕録(てっこうろく)』に漠北で羊の角を種えて能く兎の大きさの羊を生ず...
南方熊楠 「十二支考」
...漠然とした自分の顔いろでつつんでしまうのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...沙漠の条件は過酷です...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??