...もしユトランドの荒地がサハラの沙漠のごときものでありましたならば問題ははるかに容易であったのであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...漠然たる不吉の予感がにがく私の胸をつつんだ...
梅崎春生 「桜島」
...宇治の心の底にかねてから漠然とわだかまるある想念が...
梅崎春生 「日の果て」
...砂漠のやうな乾いた空をあちこちと飛び歩いて...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...「日本沙漠」時代とか...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...深い心痛のうちにも漠然(ばくぜん)と認めらるる何かが浮き出してきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もはや沙漠の中で消えることはない...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...当時既に乾燥状態に入っていた砂漠の中に埋れていた...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...この付近一帯のマリコパ郡は、開発前は、全くの沙漠で、ほとんど税収がなかった...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...この広漠(こうばく)な畠(はたけ)の中を...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...これは……僕はふと空漠(くうばく)としたものに戸惑っている...
原民喜 「鎮魂歌」
...茫漠としてとらえどころがないのである...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...沙漠の強烈な秋陽に照らされて来るばかりです...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...何かしら災厄がさしせまつているという漠然とした感じに圧迫された...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...緑地(オアシス)も蜃気楼(しんきろう)も求められない沙漠のような……カサカサに乾干(ひから)びたこの巨大な空間に...
夢野久作 「少女地獄」
...沙漠の方を向いております...
夢野久作 「鼻の表現」
...象は沙漠が好きですとさ、淋しい沙漠がね...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...スタインはタリム盆地の砂漠の中から掘り出して見せてくれた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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