...舞踊には各名前がついているらしく、身振は、舟を漕ぐこと、花をつむこと等を示すのを目的としている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...父をいたはりて、かよわき纎手に、舟を漕ぐ心根、殊勝にもあはれなり...
大町桂月 「鹿島詣」
...漕ぐのは止(や)めろッ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...トロイアさして進み漕ぐそのかしましき風評の...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」「いえ私が漕ぐんです...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...舟を漕ぐことを止めていただきましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...いたづける枕もとにさま/″\の話してあるほどに房州の那古にありける弟おもひもかけず來り合せたるにくさ/″\のことをききて烏賊釣に夜船漕ぐちふ安房の海はいまだ見ねども目にしみえくも十四日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...折柄山のうへなる空に雲のむら/\とうかび居たれば比叡の嶺ゆ振放みれば近江のや田上山は雲に日かげる息吹の山をいや遙にみて天霧ふ息吹の山は蒼雲のそくへにあれどたゞにみつるかも極めてのどかなる湖のうへに舟のあまた泛びたるをみて近江の海八十の湊に泛く船の移りも行かず漕ぐとは思へど丹波の山々かくれて夕立の過ぎたるに辛崎のあたりくらくなりたれば鞍馬嶺ゆゆふだつ雨の過ぎしかばいまか降るらし滋賀の唐崎八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...漕ぐ手を休めては時々お品の前に立ち上がるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夫は漕ぐ、妻は万一のおりにはと覚悟をしていたが、夢中で、小山のような島があると見て漕ぎつけた場所は、横須賀軍港の軍艦富士の横っぱらであった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...「ノロ甚」が、櫓を漕ぐ...
火野葦平 「花と龍」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆(いず)の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも箱根路の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...岸の方へさして船を漕ぐのでした...
室生犀星 「不思議な魚」
...宮崎の三郎は南へ漕ぐ...
森鴎外 「山椒大夫」
...こうして彼らから戦う力と漕ぐ力とを奪ったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...若い渡守長者町の浜と砂丘(しやきう)との間を漕ぐ一人の青年の渡守...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...櫓を漕ぐやうな声を立て...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...櫓(ろ)を漕ぐ者も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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