...わかり切った事に今更らしく理窟をつけ論文を書き演舌(えんぜつ)をなす天下泰平の遊戯冗談もここに至って窮状寧(むしろ)憐れまずんばあらず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ただ困るのは演舌(えんぜつ)と文章である...
夏目漱石 「坑夫」
...演舌となっちゃ、こうは出ない」「そうかな、しかしぺらぺら出るぜ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いよいよ演舌の御浚(おさら)いを始める...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...演舌家はもっと上品な詞(ことば)を使って貰いたいね」と迷亭先生また交(ま)ぜ返す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...課長は自分の会社から出征軍人の出たことを非常に名誉に思ふと云って演舌した...
原民喜 「出発」
...ラヂオなどで聞く政治家の演舌俳優の口跡...
三好達治 「棋家の文章など」
...此者の一處に居候間の事は演舌にて分り候へども...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...孔融の演舌がすむと...
吉川英治 「三国志」
...りんりたる弁で演舌したなどの行為は...
吉川英治 「私本太平記」
...あたりの顔を見まわしながら演舌した...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちの演舌は、他の者より聞いておる」「当りまえなことを申したまでで――大言とは、いささかも思いませんが」「然らば、そちはあの工事を、幾日で仕遂げてみせるか」「左様で――」と、彼もすこし慎重になって考えていたが、即座に答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう呼ばわるように演舌すると...
吉川英治 「新書太閤記」
...演舌している法師のすがたへ射向けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...演舌(えんぜつ)した...
吉川英治 「親鸞」
...なにか演舌(えんぜつ)しているらしいのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かかる悲運に立ち至ろうとはです」小次郎は耳を紅くしているかと思われるような語気で演舌するのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...叡山の大講堂で演舌した意見が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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