...その淋漓(りんり)たる墨痕(ぼくこん)の中にも...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...元気淋漓(りんり)じゃありませんか...
芥川龍之介 「秋山図」
...極彩色の土佐画や花やかな四条派やあるいは溌墨淋漓(はつぼくりんり)たる南宗画(なんしゅうが)でなければ気に入らなかった当時の大多数の美術愛好者には大津絵風の椿岳の泥画は余り喜ばれなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...淋漓たる汗を靈泉にあらひ去りて...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...汗は淋漓と流れ落つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...国民の眼から見て何か淋漓たるものがあるだろうと思われる...
戸坂潤 「社会時評」
...片鱗(へんりん)を溌墨淋漓(はつぼくりんり)の間(あいだ)に点じて...
夏目漱石 「草枕」
...血涙(けつるい)淋漓(りんり)...
福田英子 「妾の半生涯」
...淋漓(りんり)たる思いをこめて彼は書いたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...慷慨淋漓(こうがいりんり)...
正岡子規 「曙覧の歌」
...淋漓(りんり)たる悲しいものを人間から与(あた)えられていないものはない...
室生犀星 「生涯の垣根」
...そこにはもう墨色淋漓たる女達磨の絵が出来上がつてゐた...
吉井勇 「酔狂録」
...三四本飲むともう忽ちに酔態淋漓...
吉井勇 「青春回顧」
...淋漓(りんり)とたれてくる汗...
吉川英治 「江戸三国志」
...十字に組んだ木剣に淋漓(りんり)の脂汗を振りこぼしながら...
吉川英治 「剣難女難」
...すでに関羽は鮮血淋漓(せんけつりんり)となって車冑の首を鞍にひっくくり...
吉川英治 「三国志」
...日ごろの胸のつかえが下がったわい」悪酒を仰飲(あお)ッた一気の酔いに淋漓(りんり)たる鬼のように...
吉川英治 「私本太平記」
...いちいちこの慷慨淋漓(こうがいりんり)が必要であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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