例文・使い方一覧でみる「漏れる」の意味

...戸のすきから漏れる焼きざかなのにおいをかぐと... 戸のすきから漏れる焼きざかなのにおいをかぐとの読み方
有島武郎「生まれいずる悩み」

...濃い雪雲から漏れる薄日の光が... 濃い雪雲から漏れる薄日の光がの読み方
有島武郎「小さき者へ」

...蜘蛛（くも）の巣を引くような糸車の音が何家（どこ）ともなく戸外（おもて）へ漏れる... 蜘蛛の巣を引くような糸車の音が何家ともなく戸外へ漏れるの読み方
泉鏡花「婦系図」

...奧の間でお通夜してくれる人達の話聲が細々と漏れる... 奧の間でお通夜してくれる人達の話聲が細々と漏れるの読み方
伊藤左千夫「奈々子」

...「アラ！」思わず漏れる恐怖の声... 「アラ！」思わず漏れる恐怖の声の読み方
江戸川乱歩「黄金仮面」

...樹間を漏れる暖い陽光をまだらにうけてゐる... 樹間を漏れる暖い陽光をまだらにうけてゐるの読み方
オウ・ヘンリ三宅幾三郎訳「水車のある教會」

...結局私はこの油の漏れる和製の文化的ランプをハンダ付けでもして修繕して...
寺田寅彦「石油ランプ」

...その泣聲が外に漏れるのをひどく苦にしている樣子だったが... その泣聲が外に漏れるのをひどく苦にしている樣子だったがの読み方
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...光の漏れるのが見えた... 光の漏れるのが見えたの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...窓から漏れる人家の灯影（ほかげ）で眞（しん）の闇にはなつてゐない... 窓から漏れる人家の灯影で眞の闇にはなつてゐないの読み方
永井荷風「或夜」

...苫（とま）のかげから漏れる鈍い火影（ほかげ）が... 苫のかげから漏れる鈍い火影がの読み方
永井荷風「深川の唄」

...ちょうど唐紙の隙間から漏れる灯（あかり）の中に主人の孫右衛門... ちょうど唐紙の隙間から漏れる灯の中に主人の孫右衛門の読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...土蔵の秘密の世間に漏れるのを防いだのです... 土蔵の秘密の世間に漏れるのを防いだのですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...脳天から声が漏れるのを気にするように... 脳天から声が漏れるのを気にするようにの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...先生は発明が他に漏れるのを惧（おそ）れ... 先生は発明が他に漏れるのを惧れの読み方
久生十蘭「犂氏の友情」

...この例に漏れることができない... この例に漏れることができないの読み方
三木清「認識論」

...すぐ死ねるだらうと思つたが息がそこから漏れるだけで死ねない... すぐ死ねるだらうと思つたが息がそこから漏れるだけで死ねないの読み方
森林太郎「高瀬舟」

...隙間だらけのあばら家なのに灯の漏れるようすもない... 隙間だらけのあばら家なのに灯の漏れるようすもないの読み方
山本周五郎「嘘アつかねえ」

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