...忍男が思ひの限りを漏れなく傳へんとの苦心も見えるまで...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...同家の召使達は漏れなく入っていたし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...全部漏れなく出席せられたし...
太宰治 「惜別」
...特に「漏れなく」という事を強調したのだろう...
太宰治 「惜別」
...漏れなく皆の手へ渡してやった...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...管絃楽団には漏れなく聞こえる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の一言をも漏れなく聞いてることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心あたり漏れなく問合せ候ても一向に相知れ申さず候につき...
永井荷風 「榎物語」
...楽屋中へ不時の通達なすべき事件ある折には役者の部屋々々大道具小道具方衣裳床山囃子方等(とこやまはやしかたとう)楽屋中漏れなく触れ歩く事等なり...
永井荷風 「書かでもの記」
...お角にも漏れなく物語って...
中里介山 「大菩薩峠」
...手続きも漏れなく踏んで...
野村胡堂 「百唇の譜」
...幕末著名志士の言動は今日ほとんど漏れなく調べ尽されて数多の伝記に完成され...
服部之総 「志士と経済」
...およそよい歴史家たちは重大な事件は漏れなく記録し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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