...この故に宮殿が破壞して雨が漏りますけれども修繕なさいません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...他のところが漏りでもしたら大変でございますね...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そんなに雨漏りがする畳の上で何も絵なぞ描かなくともよささうなものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...いちばん屋根の雨漏りの少ない部分の下でいっしょに坐っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...雨漏りというようなことを瞬間私は想像したのだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...雨漏りはわびしいものである...
種田山頭火 「其中日記」
...笠も漏りだしたかこの網代笠は旅に出てから三度目のそれである...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...――その笠が漏りだしたのである...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...屋根は漏り壁は落ちていても...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...庭園は荒れに荒れ、家も大分ふるびて、雨漏りがします...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...バレアール島の沖では、船腹がゆるんで穴が開いた、そして当時船体の内部は鉄板でおおわれていなかったので、水が漏り初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...土を透した天井からの雨漏りにも...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...雨漏りがしていて...
火野葦平 「花と龍」
...彼方此方(あちこち)の雨漏りの暈(ぼか)したような染(しみ)が化物めいた模様になって浮出していて...
二葉亭四迷 「平凡」
...雨漏りのした紙のようにきいろくぼんやりしていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...雨漏りのしずくであったが...
吉川英治 「私本太平記」
...煤(すす)や雨漏りの荒れもひどいのに...
吉川英治 「源頼朝」
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