...水で一漉(こ)し漉したように映ります...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...それをうらごしで漉しては牛乳と混ぜて飲ましてみた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...鴨とネギと豆腐――この豆腐が絹漉しなのは欠点...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...水漉し(フィルタア)へ逃込もうとした彼は...
牧逸馬 「上海された男」
...梅の液は裏漉の下へ布巾(ふきん)を置いて二重に漉してまた火にかけてアクを取りながら一時間ばかり煮詰めなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...薩摩芋を湯煮て裏漉しにして肉桂の粉を加えて今のプデンへ混ぜても結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...それを裏漉しにしておいて別に鍋へバターを溶かしてコルンスタッチをいためてスープを加えて混てその中へ今のトマトを入れて二十分間も煮て一度漉して塩胡椒とホンの少しの砂糖とを加えて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...生葡萄(なまぶどう)を生のまま二斤ばかり裏漉(うらごし)にして別に二合の水へ砂糖を大匙三杯入れて沸立てて今の葡萄の裏漉しを混ぜて固めます...
村井弦斎 「食道楽」
...玉葱の細かに切りたるもの二個分および塩少々加え四時間湯煮て皮を細かに切りまたその湯煮汁に塩胡椒を入れて味を付け裏漉しにし前の皮を混合せゼリー型または丼鉢へ入れて冷しおけばちょうど鮫のニコゴリの如きものとなる...
村井弦斎 「食道楽」
...その漉した汁を弱い火に掛けて掻廻(かきまわ)しながら糊(のり)位の固さになるまで煮詰(につ)めてそこへ少しの酢と塩と砂糖を好(い)い加減(かげん)と思うほどに入れてまた暫(しばら)く煮詰めます...
村井弦斎 「食道楽」
...それから水気を切って裏漉しにしてその中へ御飯大匙三杯を混ぜて...
村井弦斎 「食道楽」
...その中へ林檎の裏漉しにしたのを入れてよく掻(か)き交(ま)ぜてそれから器(うつわ)ごと水の中へ漬けると寒い時には一時間位で冷えて固まります...
村井弦斎 「食道楽」
...それから梅干の種を除(と)ってやっぱり裏漉しにして一所に入れて下さい...
村井弦斎 「食道楽」
...それから裏漉しにして牛乳を交ぜて摺るとマッシといってキントンの衣(ころも)のようなものになります...
村井弦斎 「食道楽」
...○蒸物は漉したる芋を玉子と摺り交ぜ米利堅粉を加え味をつけて程好き固さとなし...
村井弦斎 「食道楽」
...漉したるものを前の汁に入れ...
村井弦斎 「食道楽」
...又味噌漉しといふ一種の竹籠も...
柳田國男 「食料名彙」
...路傍の林の簇葉(むらは)は、その光を漉して、青い光を樹根(きのね)へ投げ、林の奧は見透されないやうに、光と影が入り亂れて、不思議な思ひを起させる...
吉江喬松 「霧の旅」
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