...限りない漂泊の旅路の想ひの国である...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...南アメリカの熱帯地方に棲んでいるある魚族は、池が狭くて、やけくそな太陽の熱に遠からず水が干上ろうというおそれがある場合には、あらかじめそれを感づいて、もっと広く、もっと冷い水をもとめて、漂泊の旅に上る...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そのむかし仏蘭西のルツソオは漂泊の旅に上(のぼ)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...辛道度(しんどうと)は漂泊の旅を続けていた...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...漂泊の旅にでもいるような気で旅をしてたのである...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...雲水(うんすい)の如く生涯を漂泊の旅に暮した...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...あてのない漂泊の旅に出発したにちがいなかった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...漂泊の旅に行く巡禮みたいに...
萩原朔太郎 「宿命」
...定めとてもない漂泊の旅に転々として憂世(うきよ)をかこちがちな御面師が...
牧野信一 「鬼涙村」
...定めとてもない漂泊の旅に転々として憂世をかこち勝ちな御面師が...
牧野信一 「鬼涙村」
...漂泊の旅にはつねにさだかに捉へ難いノスタルヂヤが伴つてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...漂泊の旅にはつねにさだかに捉(とら)え難いノスタルジヤが伴っている...
三木清 「人生論ノート」
...羈旅漂泊の旅情歌を...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...漂泊の旅に詠(よ)まれた一首には...
吉川英治 「私本太平記」
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