...空中に漂っているような心もちがした...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...絶えず漂って来るからだった...
芥川龍之介 「将軍」
...浮巣のように漂っていたそうです...
芥川龍之介 「妖婆」
...然し皮相でない上品さが漂っている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...祭壇の合唱が漂ってくる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...東海岸独特の香りが漂ってくるようだった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...大様な微笑がその口辺に漂っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不穏な空気がふっと漂ってきた...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...栗(くり)の木立の下に漂っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空間のうちにまだ明るみがほんのりと漂っているらしい...
豊島与志雄 「土地に還る」
...不安な空気が漂っていた...
豊島与志雄 「ものの影」
...期待の最後の局面を示す沈黙と騒擾(そうじょう)との中間の気が漂っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...実際種々のことが空中に漂っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼の全身には緩慢沈鬱(ちんうつ)の気が漂って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これをムーテルはソースの中を漂っている絵画という...
中井正一 「美学入門」
...バラの香りが漂っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...これが当時ヨーロッパで東洋情緒が漂っているため非常に愛読されたので...
三浦環 「お蝶夫人」
...円屋根のあたりにも漂っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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