...確かに米連の主力艦隊とおぼしき艦隊の間近を漂流しているのである...
海野十三 「地球要塞」
...一ヶ月や二ヶ月は漂流する覚悟でやらないと...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...私たちのボートは、暗夜を漂流中、この幽霊船の横に、吸いつけられてしまったのです...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...その老いて若い生命と漂渺たる想とをみづからの高い匂にこめて...
薄田泣菫 「独楽園」
...この辺一帯江戸末期の特殊な空気が漂っていました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何処の浦辺からともなく波に漂うて打上がった木片板片の過去の歴史は波の彼方に葬られて...
寺田寅彦 「嵐」
...夏の空にかかってる白雲のように漂い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...白雲の漂浪性が取りとめられたようなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...海月(くらげ)が海に漂いながら...
夏目漱石 「それから」
...彼は徳川時代の湿(しめ)っぽい空気がいまだに漂(ただ)よっている黒い蔵造(くらづくり)の立ち並ぶ裏通に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何とも言えぬほのかな香がその辺に漂っているのを感じた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...サトーリスの顔には、絶望感が漂い、屈辱を受けたようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...苦労と絶望感が漂っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...海図にない無人島に漂着して新しい社会を営んでいることの...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...覊旅漂泊の幽靈だらうか...
三好達治 「霾」
...十七歳の頃から諸国を漂泊した...
吉川英治 「三国志」
...覚(さと)ったであろう」「……いえ! いえっ」襟すじからさっと面上いっぱい蒼白の気を漂わせながら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...雲間に漂わされているような心地だった...
吉川英治 「源頼朝」
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