...滾々(こんこん)として百里の波を飜(ひるがへ)す河のやうな...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...急に滾々(こんこん)と精力の泉が湧きだしてきたように思えて肩の凝りも半分ぐらいははやどこかへ吹き飛んでしまった...
海野十三 「三人の双生児」
...ほの白い蒸気をあげながら滾々(こんこん)と...
海野十三 「人間灰」
...筆を執らずには居られない程思想が滾々と流れ出るので...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...群りて滾々として湧きいづる 160溪流求め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...滾々(こんこん)としてふき出している泉や...
中里介山 「大菩薩峠」
...下には清流が滾々(こんこん)と流れているところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...路傍には美しい清水が滾々(こんこん)と湧いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり兄弟は行(ゆ)かんものと見えまして――」御母さんの弁舌は滾々(こんこん)としてみごとである...
夏目漱石 「虞美人草」
...滾々(こん/\)として湧(わ)いて出(で)た...
夏目漱石 「門」
...血潮は滾々(こん/\)として頬から襟へ滴つて居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丘を下つて大きな榕樹の下に滾々と湧出る嘉手志川の源である清泉に...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...甘い温(あった)かな乳汁(ちち)が滾々(どくどく)と出て来て...
二葉亭四迷 「平凡」
...いやさ死期(しご)を緩(ゆる)べて呉れていようというソノ霊薬が滾々(ごぼごぼ)と流出る...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...物を云う声が震えるほどの満足が子の胸に滾々と湧き上って来た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...滾々(こんこん)と湧き出づるもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...滾々(こんこん)として流れている大きい水の方へ進んだのである...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...湯が滾々(こんこん)とあふれている...
若杉鳥子 「浅間山麓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??