...そして其処から滴る血を吸ひ始めた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...天つ神の鋒(ほこ)から滴る潮の大和島根(やまとしまね)を凝り成して以来...
芥川龍之介 「僻見」
...そしてきゃしゃな指さきに露の滴るような花束をとり上げて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...人間の血の滴る肌にもメスを当てゝ顧みないといふ意気だの...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
... 175やがて滴る鮮血をすゝり臟腑を喰ひ盡す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...特に今は新緑の季で山や森の緑がそれぞれの色を競つて所謂滴るやうである...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...ぶらりと垂れて血の滴る仔犬の足を...
豊島与志雄 「悪夢」
...どろどろした生血(なまち)の雪に滴る有様...
永井荷風 「狐」
...細雨残雪に滴る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...高木医専部長は水の滴る防空壕の中に寝せられて...
永井隆 「長崎の鐘」
...「藤尾が一人出ると昨夕(ゆうべ)のような女を五人殺します」鮮(あざや)かな眸に滴るものはぱっと散った...
夏目漱石 「虞美人草」
...何処の家に筧があつて夏になると涼しい水音が滴るとか...
室生犀星 「鉄の死」
...水の滴るような束髪(そくはつ)に結(ゆ)って...
夢野久作 「怪夢」
...それもわが身の罪の流れ滴るのを眼にするように感じ...
横光利一 「旅愁」
...榛等の外に種種の雑木が恰も新緑の季節に滴るやうな明媚の色を点綴してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...石灰岩の洞窟の編目を通って穴だらけの丘々へと入り込み近場にある地下水滴る暗い深淵へと転げ落ちて行く者...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...實に滴る樣な鮮かな紅ゐの色をしてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...ちらちらと見え過ぎてゆく紅葉の色は全く滴る様であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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