...條理の情識に滯(とゞこほ)るを私と爲す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...同時に我等の生活は現在の立脚地に停滯して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼女は滯在中の一刻をも惜んで樂しみ度いと思つた...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...一 南湖公園甲子(かし)温泉に滯在する中...
大町桂月 「白河の七日」
...之を誰かが當時イタリヤ滯在の下位春吉君に送つたと見えて...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...偶私の郷里に近い原釜海水浴場に滯在中の英一君とめぐりあふ機會を得たが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一八一七年は甲比丹ヅーフが日本滯留十九年で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此のコロールといふ街――其處に私は一番永く滯在してゐた譯だが――には...
中島敦 「環礁」
...家賃(やちん)でも滯(とゞこほ)つた日(ひ)にや...
長塚節 「土」
...丁度まくれた栗の落葉が轉つて行くやうだといへば適切で物に少しの滯りもない人である...
長塚節 「濱の冬」
...詩人は彼を同じホテルに滯在してゐる或る實業家の令孃に紹介した...
堀辰雄 「顏」
...沈滯した水のやうな靜かな生活では...
正宗白鳥 「吉日」
...其處で外面の檢分が滯りなく濟んだから...
松本文三郎 「印度の聖人」
...八彼女は彼と三日滯在した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...餘り一つプールに停滯しないやうに...
吉川英治 「折々の記」
...私の滯在の日が盡きて明日はいよ/\下山しなくてはならぬといふ夜...
若山牧水 「樹木とその葉」
...幾日でも滯在は隨意だし...
若山牧水 「比叡山」
...止むなく滯在ときめて漸くいゝ氣持に醉ひかけて來ると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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