...此行(このこう)都下に滞留すること僅に二周間に過ず...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...女王がウインザアに滞留するたびに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今度は殆(ほとん)ど四箇月も滞留するようなことになって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...滞留することが出来ない...
種田山頭火 「行乞記」
...それとなく伊香保に滞留する武男夫妻を訪(と)うて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ステパンはその日の二週間前に伯爵家の別荘に呼ばれて滞留することになつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...ひとまず京都に滞留するのだということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつかな私はもう其処にそれ以上滞留するわけにはゆかない様々な苦しい仕儀に面接してゐたのである...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...それでは滞留することにしよう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...とだなやひきだしを自分のもので一ぱいにした――さしあたりいつまでと限らずに滞留することにきめ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その間滞留する内...
南方熊楠 「十二支考」
...明日までずっと滞留することにしようと思います...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また諸国を遊歴する書画家等の滞留するものも...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かくて滞留すること半載(はんさい)あまり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...サラムの息子は一箇月も僕等に滞留する暇があるなら田舎(ゐなか)へ象狩と鰐(わに)狩とに同行したいと云つて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...五月八日まで滞留する内に島であることを踏査した...
和辻哲郎 「鎖国」
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