...滞りがちな筆をしかりつけしかりつけ運ばそうとしていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...滞りなく出す様な汽笛を...
石川啄木 「漂泊」
...滞りなく纏(まと)まる事と思いのほか...
伊藤左千夫 「春の潮」
...滞りなくこれをお納め申し上げましてございます...
上村松園 「あゝ二十年」
...滞りなく入学することが出来た...
丘浅次郎 「落第と退校」
...其の積り/\滞り/\した仕事を此の鞄の中に詰め込んで此の温泉に落延びて来た始末である...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...当日はまことに万事が滞りなく都合よく運んだのは私どもの幸運で御座いましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...滞りなくお産を済ますように計らうであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼らはすらすらと滞りなく言い得る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...川止めなども旧藩時代の如く殊更らなことをせぬから何の滞りもなかったのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...滞りなくその目的を果したものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...霧社警察分署主任警部佐塚愛祐の訓辞が滞りなく終った...
中村地平 「霧の蕃社」
...故に滞りなく千疋納入になった時には...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...滞りなく鳧がついたものだが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...夕食会が滞りなく進むのは訓練された家政のたまもの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...なかなか二度目位で滞りなく通過するものではない...
森鴎外 「あそび」
...不審な点なぞも勿体ぶらずにスラスラと滞りなく説明してくれました」なお六平太氏は只圓翁について語る...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...貢税の時務を滞り...
吉川英治 「平の将門」
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