...先づ以て滔々たる物質主義の弊を救ふ爲めに趣味の修養が大切である...
會津八一 「趣味の修養」
...検事補は天使のように滔々と所信を述べた...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...のみならず咄嗟(とっさ)に思い出したのは今朝(けさ)滔々(とうとう)と粟野さんに売文の悲劇を弁(べん)じたことである...
芥川龍之介 「十円札」
...然れども簡を尊ぶは滔々たる時代の風潮なり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...滔々たる釣談に包囲攻撃せられ...
石井研堂 「元日の釣」
...紅葉の努力は全幅(ぜんぷく)に滔(あふ)れていたが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...なお滔々と説明をつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙處なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...濁流滔々として殆ど塞ぐ可からず此に於て乎公は以爲らく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙処なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...滔々(とうとう)と流れ込んで行くのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...滔々(とうとう)とやり出す川中島の合戦記には...
中里介山 「大菩薩峠」
...滔々(とうとう)として文明開化の流れがこの一寒村にも沁(し)みわたって来た時...
火野葦平 「糞尿譚」
...滔々(とうとう)たる古今の濁水(じょくすい)社会には...
福沢諭吉 「新女大学」
...滔々(とうとう)たる濁水(どろみず)社会にチト変人のように窮屈なようにあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...其勢水の堤を破りて広野を湿すが如く浩々滔々として禁ずべからず...
山路愛山 「明治文学史」
...滔々(とうとう)たる世の趨勢(すうせい)が彼には観えた...
吉川英治 「私本太平記」
...韓滔(かんとう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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