...彼は滔々たる天下と共に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...何か滔々(とうとう)としゃべりながら...
芥川龍之介 「本所両国」
...日本及び支那の思潮は滔々(とうとう)として沖縄に入り...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...滔々たる各方面の名士さえ学校時代の教科書たる論語とセルフヘルプの外には哲学も倫理もなきように思う今日...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...世は滔々(とうとう)として民主革命の行われつつあり...
太宰治 「春の枯葉」
...滔々としてその恩沢に浴する気になるのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...当人が登壇して滔々(とうとう)と論じたかのごとく...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...また滔々と流して行く...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...アンナに味方して滔々(とうとう)と述べたてた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滔々(とうとう)たる天下皆然りと申しても差支(さしつかえ)ないかも知れません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...滔々(とうとう)たる濁水(どろみず)社会にチト変人のように窮屈なようにあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...塾中に雄弁滔々(とうとう)と能(よ)く喋舌(しゃべっ)て誠に剛情なシツコイ男がある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...滔々とほとばしったことはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...滔々(とうとう)として翁一流の下懸(しもがかり)式呂張(りょはり)を根柢とした豪壮一本調子な喜多流擬(まが)いの節調を学び初め...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...焦(こ)げつくほど欲しい浪人が滔々として天下に満ち満ちている状態である...
夢野久作 「近世快人伝」
...個人主義者の子孫たち……そのような投遣(なげや)りな傾向の日本の大衆が滔々(とうとう)としてエロ...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...副将の韓滔(かんとう)もすぐ馳けつけて来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
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