...虚子先生も滔滔と蛇笏に敬意を表していた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...框(かまち)の外までも奔浪畳波が滔(あふ)れて椿岳流の放胆な筆力が十分に現われておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...なお滔々と説明をつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それが大きな声で滔々(とうとう)と弁じ立てるのでちっともおかしくなくて不愉快である...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...しかもそれは記者の問いに対する筆者の答えとしてではなく筆者自身が自発的に滔々(とうとう)と弁じたような形式で掲載されていた...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...武男は限りなき愛の滔々(とうとう)としてみなぎるを覚えつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...尚も滔々(とうとう)として輸入されつつあった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...早くもそちらに立って滔々(とうとう)と説明をはじめました――「これなるは有名なる醍醐の枝垂桜(しだれざくら)...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間の滔々(とうとう)たる潮流から見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...滔々として急射するをみる...
長塚節 「草津行」
...ただ父に(滔天(とうてん)氏)叱(しか)られはしまいかと...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...カツとして滔々と彼の否を鳴らさなければ居られない母の筈である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...早速苦痛の蔑視という問題について滔々(とうとう)とやり出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...個人主義者の子孫たち……そのような投遣(なげや)りな傾向の日本の大衆が滔々(とうとう)としてエロ...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...滔々半世紀に亙つて...
吉川英治 「折々の記」
...滔々(とうとう)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...また韓滔(かんとう)も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...滔々と奇怪な説明を始めるのであった...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??