...彼は滔々たる天下と共に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...滔々(とうとう)と古今の学芸を論じた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...滔々たる当世の西陣織と比較して...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...滔々たる各方面の名士さえ学校時代の教科書たる論語とセルフヘルプの外には哲学も倫理もなきように思う今日...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...ふたたび滔々(とうとう)と弁舌をつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やはり滔々とアイヌ語で説教しますと...
知里真志保 「アイヌ語学」
...ともかくも滔々(とうとう)として天下をおぼらすジャーナリズムの波間に遊泳することなしにはいわゆる俳壇は成立し難いように見える...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...滔々として漲りて勢猛く寄する水...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...冬の雨水滔(たう)々と集り寄せて道崩し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さっそく立て板に水を流すごとく滔々と...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...四辺(あたり)は滔々(とうとう)たる濁流であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが会議の席では案に相違(そうい)して滔々(とうとう)と生徒厳罰論(げんばつろん)を述べたから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...彼の舌の先から唾液(だえき)を容赦なく我輩の顔面に吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々(とうとうこんこん)として惜(おし)い時間を遠慮なく人に潰(つぶ)させて毫(ごう)も気の毒だと思わぬくらいの善人かつ雄弁家である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...滔々(とうとう)たる天下...
福沢諭吉 「教育の事」
...滔々(とうとう)数千言を費して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...請う学者と書籍製造販売者とを混ずること勿(なか)れ」という調子で滔々(とうとう)と述べ立てると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この楓をカエデとする滔々たる世の風潮に逆らってそれはカエデではないと初めて喝破し否定した貝原益軒があって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...滔々(とうとう)たる中央織田の大軍と秀吉の指揮に対して...
吉川英治 「新書太閤記」
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