...滓を下方の皿に入れることが出来れば...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...夜となれば昼間の精神的刺戟が滓(おり)の如く析出(せきしゅつ)してきてこれが夢という興奮を齎(もたら)す...
海野十三 「キド効果」
...アクは残滓的遺物だ...
種田山頭火 「其中日記」
...……・ダンサマ!こんな言葉――それは封建時代の残滓だ――がこのあたりの人々の間にくりかへされてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...いずれの先駆者にも除き尽すことの出来ない古い物の残滓(ざんし)である...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...心の皺(しわ)のなかの埃塗(ほこりまぶ)れの甘い夢や苦い汁(しる)の古滓(ふるかす)について...
徳田秋声 「仮装人物」
...まだ滓(かす)のやうに腹に残つてゐたので...
徳田秋声 「風呂桶」
...だが今日では封建的残滓は資本主義の敵ではなくて却って末期的資本主義の最後の武器となる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併し資本主義の開花に際してどのような封建的な残滓があろうとも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現象学的残滓をすっかりとりのけて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その下層民の滓(かす)の中にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...情慾の滓を洗い去ったかのようだった...
豊島与志雄 「春盲」
...竹につく滓(かす)の厚く...
直木三十五 「死までを語る」
...絵の具の滓ばかり食つて生きてゐるやうな寒子には...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...生活のドン底に滓酒(おりざけ)のように...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...小便をためておくとこれに滓渣(かす)や沈澱(おり)を生ずる暇を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...味噌滓餅と謂つて貯へて置き...
柳田國男 「食料名彙」
...メカス目糟も挽臼に残る滓のことだったろうが...
柳田國男 「食料名彙」
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