...あらゆるその残滓(ざんし)を洗つて...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...あらゆるその残滓(ざんし)を洗って...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...捨てるにさえ値しない枯れさびれた残り滓(かす)のみではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かの教育の滓を身に帶びたる限は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人生の不幸を滓(かす)まで飮み干さなくては眞の人間になれるものぢやない...
石川啄木 「雲は天才である」
...町がすつかり燃え滓の下敷になつて了つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼の豆滓を差し出(いだ)せば...
巌谷小波 「こがね丸」
...改作追加春は驢馬にまたがつてどちらまで八幡製鉄所風景すくすく煙突みんな煙を吐いて鉱滓うつくしくも空へ水へ流れたり四月一日 晴...
種田山頭火 「道中記」
...頭脳のそこにこびり着いた滓(かす)は容易に取れなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼等が伝統的に「常識」として持っている封建的残滓なのであって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...東洋的精神乃至日本的精神の伝統に於ける反科学的精神に基く残滓は...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...しかし紙の焼けた残滓は始末の悪いものである...
外村繁 「澪標」
...ヒロイズムの残滓か...
豊島与志雄 「失われた半身」
...楽しみをした滓(かす)だから何の惜気もない――といって神尾主膳を煙(けむ)に捲きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭を掠めた中の最もくだらない殘滓(かす)が紙の上に殘るだけなのだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...君達の思想にコビリ付いている先人の残滓(ざんし)...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...味噌滓餅と謂つて貯へて置き...
柳田國男 「食料名彙」
...古い鉱滓(こうし)などがころがっている...
山本周五郎 「山彦乙女」
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