...猶少しの寺院教育の滓(かす)殘り居たれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ところが宝永元年にこの地方に大洪水があって、四囲の山々から溢流する出水のために銅山の建造物、人家、銅鉱、溶滓、廃鉱等ことごとく流失した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それでも何処かに悔恨に似た気持が滓のように残っていた...
辰野隆 「記憶ちがい」
...黒い滑らかな泥や藻や沼の滓(かす)などが一杯に附着してゐるのを私は目にした...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...終日そこで煮られていた人間の蒸煮肉(シチュー)の最後の滓(かす)が濾し取られている時に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...東洋的精神乃至日本的精神の伝統に於ける反科学的精神に基く残滓は...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...しかし紙の焼けた残滓は始末の悪いものである...
外村繁 「澪標」
...絵の具の滓ばかり食つて生きてゐるやうな寒子には...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...タオルの端と洗面器の中に葉巻の微小片と食物の残滓が残っていました...
久生十蘭 「魔都」
...乞食どもと滓湯酒(かすゆざけ)を飲みわけたり...
久生十蘭 「無月物語」
...おまけに蝋燭の滓(かす)が一面にこびりついた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いつの時代にもどんな場合にでも人々の心に舌ざわりの荒い滓(かす)をのこすものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...滓がないかと明るみに透したりして...
室生犀星 「童子」
...小便が引きずってくる重い滓渣(かす)は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...メカス目糟も挽臼に残る滓のことだったろうが...
柳田國男 「食料名彙」
...ササメ青森県の上北郡などで、蕨の根から澱粉を取った残りの、一番滓をアモ、二番滓をササメという...
柳田國男 「食料名彙」
...要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓(ざんさい)が...
夢野久作 「木魂」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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