...さながら世界滅尽の日の大空も斯(か)くやと疑はる...
石川啄木 「閑天地」
...世界滅尽の大活劇が一秒の後に迫つて来たかと見えた...
石川啄木 「雲は天才である」
...自ら形骸を滅尽しつつあるのである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...滅尽の度の早いのが香料だというだけである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...閑雅なる風趣を滅尽しようとしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...答ふ、大術経によるに、仏涅槃ののち、はじめの五百年には、大迦葉らの七賢聖僧、次第に正法をたもちて滅せず、五百年ののち、正法滅尽せんと...
三木清 「親鸞」
...「当来の世に経道滅尽せんに...
三木清 「親鸞」
...『大無量寿経』には、「当来の世に、経道滅尽せんに、われ慈悲哀愍をもつて特にこの経を留めて止住すること百歳ならしめん...
三木清 「親鸞」
...オシリス神の像を毀(こわ)した者を大蛇ケチが猛火を吐いて滅尽するところだが...
南方熊楠 「十二支考」
...大迦葉すなわち滅尽定(めつじんじょう)より覚(さ)め...
南方熊楠 「十二支考」
...その跡を大急ぎに滅尽し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...しかるに何の惜しげなくこれを滅尽するは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...これを充分に捕捉滅尽(ほそくめつじん)する...
吉川英治 「三国志」
...かりにお家(いえ)のかたちは滅尽(めつじん)するとも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...近代の偶像破壊者もまた神を滅尽することはできない...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...同時にこの罪悪の根拠を滅尽する大いなる世界の樹立である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...罪悪の根拠が畢竟(ひっきょう)滅尽せらるべきものであるならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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