...他の一は支持の滅失である」赤ちゃんが鋭い物音におびえ...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...「支持の滅失」が如何に誇張され...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...田畑荒廢に因れる不動産の滅失...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...財産滅失に因れる選擧權の消滅...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...これ等は大抵はもう滅失して居るやうだが...
柳田國男 「信濃桜の話」
...おそらく暗夜に燈火を失うたような滅失の底に沈んでいるにちがいない...
吉川英治 「上杉謙信」
...人間の中に滅失を感じ...
吉川英治 「折々の記」
...滅失(めっしつ)以外のものが見出し難いここちになった...
吉川英治 「黒田如水」
...絶望の淵(ふち)にのぞんでも滅失に墜ちいらず...
吉川英治 「三国志」
...「……どうかなる」自暴でも滅失でもない...
吉川英治 「私本太平記」
...いかに彼の滅失を鞭打(べんだ)し励ましたことか...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく滅失のどん底にあった戦いの上に...
吉川英治 「新書太閤記」
...滅失の淵にある人に真実の感動を与え他を恨む心や猜疑(さいぎ)を捨てさせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...得てホゾをかむ滅失である...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらゆる人が信じられないとしたら……彼女は滅失の底に泣き沈んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...滅失の中の人だったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...元のような――いや今までにない滅失(めっしつ)に心が囚(とら)われた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...が――蔽(おお)いようもない敗色と、滅失の惨気が、巌流の勝ちを信じていた人々のうえを包んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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