...自分の得(とく)になっても叩頭をする事の大嫌いな馬琴が叩頭に来たというは滅多にない珍らしい事だ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...(僕には忘れもしない何月何日というようなことは滅多にない)三年越しの交際の間に初めて自由な二人きりになって...
大杉栄 「男女関係について」
...滅多に他人と口をきこうともしませんでしたから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...素直に帰つて往(ゆ)くが詩人墨客は自分が納得出来るまで「知つたかぶり」を押売しないでは滅多に帰らなかつたから...
薄田泣菫 「茶話」
...支那人の観客(けんぶつ)は滅多に観覧席の椅子を買はない...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は(彼には滅多にないことだが)人生が厭わしく感じられた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...其の三味や太鼓も滅多には鳴らなかつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...夕立は滅多に其方からは来ぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...滅多にはおがめない成田山御本尊の御影像...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんなに沢山星がある癖に滅多にさういふ場合は起きないのである...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...滅多に人の来ない寮の番人をしているのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅多に出かけて来て...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...「こんなにのんびりとした気持になれたことはこの頃滅多にないことです...
堀辰雄 「菜穂子」
...「こんなにのんびりとした気持になれたことはこの頃滅多にないことです...
堀辰雄 「楡の家」
...滅多に絶好の凧上げ日和などは見出せなかつた...
牧野信一 「山峡の凧」
...町の人たちは滅多に立ち寄るということがない...
矢田津世子 「凍雲」
...滅多に私と星を刺される気づかいはないと思って...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...滅多に駈け出しては...
吉川英治 「江戸三国志」
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