...仲間は滅多に閉口しなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...天文学者は滅多に往(ゆ)きつけない土地(ところ)一番の料理屋へ引張つて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...氏は今では鱸の外は滅多に釣らうとはしない...
薄田泣菫 「茶話」
...ああいう人は滅多にいません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そう滅多にはあるまい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...こんなことは滅多にありませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞き合わせることは滅多になかったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...泣いて泣いて火のついたやうに泣いても滅多に構へつけることもない位だから隨て營養も不足なのか六つ七つまでは發育の惡い子も數々あるが...
長塚節 「芋掘り」
...滅多に自分の描いた陶器の裏に九谷と銘(めい)を入れることはない...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...滅多に掛らないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盗られた金が滅多に出たためしもないからと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅多にこちとらの手には入らない」平次は苦笑ひするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは極々稀れで滅多には出逢わなく大抵は何処へ行っても赤色花の品ばかりである...
牧野富太郎 「植物記」
...ジェスイット僧の一人は、親が貧しいために生れると同時に殺される嬰児の数を論じて、曰く、『北京の諸々の教会堂で、この種の子供で洗礼をうけるものの数が、五、六千を算せぬ年は、滅多にない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...とにかく滅多に出て来っこない珍本ですからドウゾお大切にお仕舞いおき願いますよ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...福岡あたりでは滅多に見られぬ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...もう滅多にお目にかかれぬ間がらゆえ...
吉川英治 「剣難女難」
...滅多に掌をあわせない様子を示して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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