...一束四銭と云う葱は滅多にない...
芥川龍之介 「葱」
...許生員は滅多に蓬坪の市を逸(そ)らしたことはなかった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...地球は滅多に静(じっ)としてゐないに違ひありませんね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...」「けふのやうに負けたことは滅多にねいよ」と笑ひながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...掘出物は滅多にないらしい...
辰野隆 「愛書癖」
...滅多に自分の描いた陶器の裏に九谷と銘(めい)を入れることはない...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...八重はたくさんあるが青いのは滅多にあるまいってね……」「ないですよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...滅多に丁子風呂へは参りませんでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな痛々しい死骸は滅多に見ることはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は滅多にこんな手は用ひないのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...米国では滅多に使いません」郵便配達員の後にほかの証人が続いたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...星移り物換った今日では武蔵野には滅多にこれが見付からない...
牧野富太郎 「植物記」
...三代以上も同じ家で大きな財産が続くことは滅多にない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...フランスと英蘭(イングランド)との間には穀物貿易については滅多に大きな交渉がなかったのに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そういう重荷は滅多に肩に負うべきではないという考えが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よい結婚が滅多に見られないことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御主人はまた滅多に家には居ず...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...何か事のある時のほか滅多には登つて來ず...
若山牧水 「山寺」
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