...そのまま何人にも容れられると云ふ事は滅多にない...
芥川龍之介 「虱」
...那(あんな)小さい人も滅多にありませんねえ...
石川啄木 「鳥影」
...滅多に獲(え)られない名器だなと思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...滅多に間違ひはない...
薄田泣菫 「茶話」
...この地方は交通が不便なので誰も滅多にはやつて来ないといふ話...
田山録弥 「島の唄」
...家の内から滅多にその姿をあらはしたことはなかつたのであるけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...滅多に聲を出して笑ったことのないこの人までが笑いだしたので...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...滅多に往来(ゆきき)をしないようになっています...
中里介山 「大菩薩峠」
...男は滅多に信用しませんけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな者だって滅多に手を出しゃしません」金之丞はたしなみ深く口を緘(つぐ)んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなのは滅多にこちとらの口へ入らない」ガラッ八はもっと欲しそうに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事は滅多にありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は滅多に横山町には泊らないのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仏蘭西辺(ふらんすへん)ではこの雛料理を非常に賞美するけれども我邦では雛を得るのが容易でないから滅多に出来ない...
村井弦斎 「食道楽」
...旅籠屋の靜かな部屋のなかでは一入に京都の女の人の言葉が優しく聞える――殊に僕などのやうに滅多に旅行をしない人間に取つては...
室生犀星 「京洛日記」
...ドンナお金持ちでも滅多に出来ない...
夢野久作 「支那米の袋」
...これは普通女に限って云う事で男は滅多にこんな言葉を口にしないようである...
夢野久作 「暗黒公使」
...そんな例は滅多にない...
吉川英治 「折々の記」
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