...気も滅入るような陰気な音だった...
梅崎春生 「蜆」
...滅入るような陰気な議場の隅々に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ほとほと気の滅入るような気持でございましたが...
橘外男 「蒲団」
...なにか気が滅入るような時には...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...滅入るような静けさの冷たい唸り声が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...何だか滅入るような...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...滅入るような、薄暗さと、静けさとの中で、綱手は、鏡無しでつけた白粉の、のり、紅の濃淡、髪の形を気にしながら、百城の前で、じっと、俯向いて黙っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...滅入るような緘黙(かんもく)が続きそうでなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ウラル山中の流寓の地下室で一族もろとも虐殺されたニコラス二世の最後におけるごとき滅入るような痛々しさはない...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...気の滅入るような極地の孤独と悪魔のような山の嵐に晒され...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...横を向いては堡塁がまき散らされた気の滅入るような雪の丘を見...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...また気の滅入るような調子の凱旋歌を歌いながら進んでくる...
和辻哲郎 「鎖国」
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