...而して之に堪える者は存(のこ)り之に堪えざる者は滅ぶとのことである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...従来、満州なり蒙古なりから入って帝位を継承したとは異った有様を現出して、その国土は地理的には残っても、民として滅ぶる...
大隈重信 「日支親善策如何」
...□over value よりも under value□酔ふ、遊ぶ、そして滅ぶ...
種田山頭火 「其中日記」
...俳諧の滅ぶる日が来ればその時に始めて日本人は完全なヤンキー王国の住民となるであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...ゆえに勢いに従うものは栄え勢いに逆らうものは滅ぶ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...少しも保護しようとはせずに滅ぶるに任している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...優秀者を滅ぶるに任したりあるいは途轍もない報酬を与えたりする社会こそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一方が滅ぶれば他方も滅んでしまいます...
豊島与志雄 「変な男」
...ここでは生ずるはいつも滅ぶるであり...
波多野精一 「時と永遠」
...生ずるは滅ぶるであり...
波多野精一 「時と永遠」
...彼等の滅ぶる肉體を養ひ得るかも知れないが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...名譽心において滅ぶ者は抽象的なものにおいて滅ぶ者であり...
三木清 「人生論ノート」
...井戸の月救う猴のごと滅ぶ」コラサイと唄うたと出(い)づ(英訳シーフネル『西蔵(チベット)譚』三五三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...滅ぶる言葉に不滅なるものを託して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この句は人と共に滅ぶものだ...
横光利一 「夜の靴」
...……が、この一戦においては、必定(ひつじょう)、わが脇坂の家は、勝つも滅び、負くればなおのこと、滅ぶものと、かように覚悟いたされます」「ぜひもあるまい」「昨日、滝川三郎兵衛めに、お預かりの人質を、主人にも無断で、そっと渡してやりましたこと――はや、お聞き及びでございましょう」「聞きました...
吉川英治 「新書太閤記」
...畢竟(ひっきょう)滅ぶべき運命を担っているのであった...
和辻哲郎 「転向」
...この作はその特殊な風習とともに滅ぶべきものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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