...俺は張三李四を比較にとる優越感に溺れることの危險を深く恐れてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...――それは溺れる者がつかむという藁(わら)以上のものであると...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...前者はよく水を理解して溺れることはない...
竹久夢二 「砂がき」
...溺れるほどに愛しました...
太宰治 「ろまん燈籠」
...その小舟は富豪の尹(いん)翁というのが溺れる者をすくうために設けてあるものであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...決して物に溺れるといふ事をしませんでした...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...脆(もろ)くも溺れるようになったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...その道に溺れるということがありませんでしたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中山啓 「先駆者」
...夢のような遊戯に溺れる癖がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夢のやうな遊戯に溺れる癖がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溺れるものは藁をもつかむと言うが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もしもアトラスが海に溺れるとか...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...溺れる者わらをもつかむ風情だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...溺れる者が藁をも掴みたい気でいるマダム・セレスティンは...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...馬鹿共は水に溺れるかと思うのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吾儕(われら)は徒(いたず)らに女色に溺れる腐れ武士ではないぞ...
夢野久作 「名君忠之」
...佐久間ごとき無能がそれに溺れるはひとつの茶弊(さへい)...
吉川英治 「新書太閤記」
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