...ノリスの名がもう一度出るなどは、溺れるための、最後の藁だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...唯もうその悦びの極致がかなしく死と結びついてゐるやうなデリケエトな感受性に溺れる年齢であつた...
武田麟太郎 「現代詩」
...前者はよく水を理解して溺れることはない...
竹久夢二 「砂がき」
...酒には溺れるべし...
種田山頭火 「其中日記」
...決して物に溺れるといふ事をしませんでした...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...溺れる者が藁を掴むように...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...溺れる者が藁屑をでも掴むように...
豊島与志雄 「神棚」
...酒に溺れる、煙草に溺れる、女に溺れる、仕事に溺れる、それが現代の通弊だってさ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...その道に溺れるということがありませんでしたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中山啓 「先駆者」
...溺れるまねをしたり...
久生十蘭 「あなたも私も」
...溺れるものは藁をもつかむと言うが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼女は忘れられた古い歌を溺れるたましいの為にうたうのであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...T「船頭が水に溺れる筈がねえ」右門無言で立ち上る...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...溺れるもの藁(わら)をもつかむで...
吉川英治 「鬼」
...「溺れるなよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...すんでに凍え溺れるかと思ったところを...
吉川英治 「日本名婦伝」
...一兵でも惜しむように、溺れる者や、矢に斃(たお)れ去る者を、眼に傷(いた)みながら、なお声をふりしぼって、水馬に馴れない兵たちに教えた...
吉川英治 「源頼朝」
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