...又溺れることを以(もっ)て人生の快事とした...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...△執着しないのが、必ずしも本当ではない、執着し、執着し、執着しつくすのが本当だ、耽る、凝る、溺れる、淫する、等々の言葉が表現するところまでゆかなければ嘘だ、そこまでゆかなければ、その物の味は解らない...
種田山頭火 「其中日記」
...私共が溺れる人を見た時には...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...併しもうその娘に溺れるまでに恋をしてゐたので...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...溺れる心はないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...サイレンの棲む海に溺れる...
中原中也 「山羊の歌」
...夢のような遊戯に溺れる癖がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もしもアトラスが海に溺れるとか...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...彼女は忘れられた古い歌を溺れるたましいの為にうたうのであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...同性愛に溺れるではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...表面的な喜怒哀楽の情に溺れるべきではない...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...T「船頭が水に溺れる筈がねえ」右門無言で立ち上る...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...溺れる者もあろう...
山本周五郎 「新潮記」
...溺れるもの藁(わら)をもつかむで...
吉川英治 「鬼」
...佐久間ごとき無能がそれに溺れるはひとつの茶弊(さへい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...「溺れるなよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一兵でも惜しむように、溺れる者や、矢に斃(たお)れ去る者を、眼に傷(いた)みながら、なお声をふりしぼって、水馬に馴れない兵たちに教えた...
吉川英治 「源頼朝」
...自分が溺れるかのように騒いでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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