...又溺れることを以(もっ)て人生の快事とした...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...――それは溺れる者がつかむという藁(わら)以上のものであると...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...もう一人の折助が水に溺れるような形をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三日前のあの大水の中で溺れることなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...脆(もろ)くも溺れるようになったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれは酔えない――おれは溺れることができない...
中里介山 「大菩薩峠」
...新造が溺れるのを見ちや居られねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溺れる者が藁に縋るように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...溺れる者わらをもつかむ風情だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...溺れる者は藁をも掴みたい気でいるマダム・セレスティンは...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...溺れると私は限りがない...
牧野信一 「熱い風」
...彼女は忘れられた古い歌を溺れるたましいの為にうたうのであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...馬鹿共は水に溺れるかと思うのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...百余人の近侍、旗本たちは、ざぶざぶと水につかって、溺れるもあり、泳ぎだすもあり、そこらの小舟や筏(いかだ)へすがりつき、或いは見境なく、曹操の舟へしがみついて来るのもある...
吉川英治 「三国志」
...智者は智慧に溺れるという...
吉川英治 「新書太閤記」
...一兵でも惜しむように、溺れる者や、矢に斃(たお)れ去る者を、眼に傷(いた)みながら、なお声をふりしぼって、水馬に馴れない兵たちに教えた...
吉川英治 「源頼朝」
...自分が溺れるかのように騒いでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここで渦潮に巻込まれたように狼狽に墜(お)ちて溺れるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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