...目前の愛に溺るゝ母と等しく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...金力万能の風潮に溺るゝことを怖れつゝ...
石川三四郎 「吾等の使命」
...日や落入りて溺るゝは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...日や落入りて溺るゝは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...日や落入りて溺るゝは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...情に溺るゝなかれ...
種田山頭火 「其中日記」
...丁度溺るる者が水面に浮び出ようとくように...
豊島与志雄 「立枯れ」
...溺るるものは藁(わら)をもつかむということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...月光と海月月光の中を泳ぎいでむらがるくらげを捉へんとす手はからだをはなれてのびゆきしきりに遠きにさしのべらるもぐさにまつはり月光の水にひたりてわが身は玻璃のたぐひとなりはてしかつめたくして透きとほるもの流れてやまざるにたましひは凍えんとしふかみにしづみ溺るるごとくなりて祈りあぐ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...人として酒色に溺るる者はこれを非常の怪物と言うべきのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...溺るゝ者がつかまうとする藁のやうな思ひで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...いやが上に重りて落掛り水に溺る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ここかしこに溺るる者...
吉川英治 「三国志」
...ひそかにわしへ申しおった」「何といいましたか」「気のどくだが智に溺るる智者の相だと...
吉川英治 「新書太閤記」
...今や溺るる怖れすら自覚していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その凡情(ぼん)に溺るるような傾きさえあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...策士策に溺るなどのことがないように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――ただ溺るることを誡(いまし)めて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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