...更に又過去に溯(さかのぼ)れば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この舟は溯行中で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...芭蕉忌や遠く宗祇に溯(さかのぼ)る 虚子ここにおいてか...
高浜虚子 「俳句への道」
...椹野川を土手づたひに溯る...
種田山頭火 「其中日記」
...これを溯るとベーリング大佐が「ベーリング海峽」を發見した第一次の探險隊は一七二五年にペトログラードを出發してをり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それは方法概念の分析――それはその実践的動機への溯源であった――を恐らく軽薄にするであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...意識ある自然が他の自然界から分裂するその分岐点にまで仮に時間的に溯ったとすれば...
戸坂潤 「科学論」
...更に溯って先妻の死以来...
外村繁 「落日の光景」
...筑摩川(ちくまがわ)の沿岸を溯(さかのぼ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずっと昔に溯(さかのぼ)ってホーマーはどうです...
夏目漱石 「創作家の態度」
...あるいはすでにそれ以前に溯(さかのぼ)り得るものであるが...
三木清 「科学批判の課題」
...溯つて第一日に至つて三月二十二日を得る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さらに溯(さかのぼ)っては能の狂言の何山伏の数篇を見て...
柳田国男 「木綿以前の事」
...哈爾賓から此処まで溯江する汽船や帆船のある松花江の威力に比べ難いのを見ても明かである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...今は、一職工であり、一百姓であり、一店員であり、或は、孤獨赤貧の一青年であつても、その血液のうちには、藤原氏の血液もあらう、源氏の武將の血液もあらう、平氏もあらう、また、畏れ多いことのやうであるが、さらに溯れば、帝系から臣下に降つた血液もわれ等の中には流れてゐるのである...
吉川英治 「折々の記」
...帆を垂らして徐々に溯(さかのぼ)って行く――客のひとりが...
吉川英治 「篝火の女」
...ちょうどこんがらもせいたかも連れずに生不動が綾瀬へ涼みに溯るという報らせを受けた笊組は...
吉川英治 「剣難女難」
...水を溯(さかのぼ)って退くは難い...
吉川英治 「三国志」
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