...穂高山へ登るのには御承知の通り梓川を溯る外はありません...
芥川龍之介 「河童」
...更に又過去に溯(さかのぼ)れば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...それを溯上して河内に入つたのである...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...或る時代まで溯れば...
丘浅次郎 「固形の論理」
...椹野川を土手づたひに溯る...
種田山頭火 「其中日記」
...物理的科学発展の歴史に溯(さかのぼ)れば...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...それは方法概念の分析――それはその実践的動機への溯源であった――を恐らく軽薄にするであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...悠久の過去に徐むろに溯源する姿を思えば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一通は奉天の文溯閣に收むることゝなり...
内藤湖南 「文溯閣の四庫全書」
...面目の髣髴(ほうふつ)たる今日から溯(さかのぼ)って...
夏目漱石 「思い出す事など」
...浮世を歩む年齢が逆行して父母未生(ふもみしょう)以前に溯(さかのぼ)ったと思うくらい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その場合には必ず今まで睦まじく過ごした長の歳月(としつき)を溯(さか)のぼって...
夏目漱石 「門」
...ずっと古い時代に溯(さかのぼ)ると案外そうでなかったらしい...
橋本進吉 「駒のいななき」
...歴史はそう古くは溯(さかのぼ)らないが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...絣の歴史は遠く印度にまで溯(さかのぼ)るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...古く溯(さかのぼ)れば武内宿禰(たけのうちのすくね)以来かとも想像せられるほどに...
柳田國男 「地名の研究」
...川を溯(のぼ)った...
吉川英治 「大岡越前」
...宮井から、水路がわかれ、北へ溯行すると、川幅も狭ばみ、流れも急になってくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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