...われ等は流に溯りて行きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...リチャーヅ(I.A. Richards, 1893- ――)博士との共著)を執筆の頃に溯る...
高田力 「ベーシック英語」
...只見川に別れて白沢を溯る...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...溯れば私の心の傷む思いもそれからそれへと際限がなかった...
「草藪」
...而して其の源は中世紀の文学者リシャール・ド・ビュリーの著わすところ『フィルビブリン』迄溯(さかのぼ)るそうである...
辰野隆 「愛書癖」
...そして今日は椹野川にそうて溯つた...
種田山頭火 「其中日記」
...より根本的に動機を溯って見なければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...自然の秘密の淵源に溯つてゐて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...今日(こんにち)浮世絵の研究は米国人フェノロサその他新進の鑑賞家出でて細大漏(もら)す処なく完了せられたるの後(のち)溯(さかのぼ)つてゴンクウルの所論を窺(うかが)へば往々(おうおう)全豹(ぜんぴょう)を見ずして一斑(いっぱん)に拘泥(こうでい)したるの譏(そしり)を免れざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...筑摩川(ちくまがわ)の沿岸を溯(さかのぼ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお溯(さかのぼ)りますと――もうたくさんですか...
夏目漱石 「創作家の態度」
...溯つて素問を引いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絣の歴史は遠く印度にまで溯(さかのぼ)るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...鴨緑江を二里以上溯り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その母にも二人の兩親があつたと考へを溯つてゆくがよい...
吉川英治 「折々の記」
...孫策は、火の如き眸に答えながら、「渡らん、渡らん、大江の水、溯(のぼ)らん、溯らん、千里の江水(こうすい)...
吉川英治 「三国志」
...九月二十五日未明(みめい)食事を終(おは)りて出立し又水流(すいりう)を溯(さかのぼ)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...ヌネズ河をボートで溯江していた時...
和辻哲郎 「鎖国」
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