...少(すこ)し奥(おく)の方(ほう)まで溯(さかのぼ)って...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...もつと溯つて源氏あたりでも...
田山録弥 「動的芸術」
...これはしかしこのやうにして無限に溯ることができないのであつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...山下道(やましたみち)を川に沿うて溯(さかのぼ)ること四五丁余...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これを溯るとベーリング大佐が「ベーリング海峽」を發見した第一次の探險隊は一七二五年にペトログラードを出發してをり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...云うまでもなくそれはルネサンスの初期にまで溯る...
戸坂潤 「科学論」
...さし当りカントの哲学にまで溯る必要がある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この文献学主義に対する反対態度は、すでにF・ベーコンの「劇場の偶像」の打倒のモットーとしても現われているし、更に溯れば、ルネサンスにおける「書かれた知恵」に対する「自然の知恵」の高唱としても現われている...
戸坂潤 「読書法」
...自然の秘密の淵源に溯つてゐて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...溯つて作られたものと觀察してゐるなどは...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...それより古代に溯(さかのぼ)って考えますと首縊(くびくく)りは重に自殺の方法として行われた者であります...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...遠く原因に溯上(さかのぼ)る外は無いと思ったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...海岸のいちばん北のはじまで溯(さかのぼ)って行った一人が...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...朝鮮との交渉は遥かに古く溯(さかのぼ)るのであろう...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...歴史はそう古くは溯(さかのぼ)らないが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...遠く南北朝の時代にも溯ろうとする面白い試みであるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...溯らなければその真意は明らかにならないのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...私一人は逆に大野川の右岸を溯って大野川宿の方へ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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