...私はこれでもう河の源まで溯ってしまったのだ...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...兎に角その令息の逸(いつ)氏なぞと愉快に溯江を続ける事が出来た...
芥川龍之介 「長江游記」
...さらに溯ること天保年間...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...時代が一つ溯るけれども...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...六藝中比較的晩く發達したと思はるゝ易の繋辭傳にては伏羲まで溯つてゐる...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...その次は頼朝と溯(さかのぼ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その学者を超越してもっと溯(さかのぼ)った源頭から自から読み得た処の学問であった...
中里介山 「法然行伝」
...あの河を一里半北へ溯(さかのぼ)るとキリクランキーの峡間(はざま)があると云った...
夏目漱石 「永日小品」
...しかし話しは過去へ溯(さかのぼ)らんと源因が分からない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...法律ヲ論ズルモ其源ハ人性マデ溯リテ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...ボッカチオにまで溯(さかのぼ)らずとも...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...高勾麗(こうくり)時代に溯(さかのぼ)りますから...
柳宗悦 「民藝四十年」
...遠く南北朝の時代にも溯ろうとする面白い試みであるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...九頭竜(くずりゅう)川の支流を溯(さかのぼ)って...
柳田國男 「地名の研究」
...もうそれより前へは溯(さかのぼ)って行こうとしていない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...其外の支流へ溯江する里数を合計すると百五十里にも及ぶ相である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その半ばは王滝川の渓流に沿うて溯(さかのぼ)るのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...軽舟(ケイシウ)ヲ溯江(ソカウ)サセテ...
吉川英治 「新書太閤記」
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