...われ等は流に溯りて行きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...勝見を訊問することにより笛吹川画伯の頓死に溯(さかのぼ)り...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...船で川崎まで溯(のぼ)るのは思いつきだ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...その黄金の流れを伝わって溯(さかのぼ)って行ったら...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...また溯(さかのぼ)ってエド時代の初期からの...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...処が時間を溯航するということは現実的には無意味だ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...逆に後から溯つて考ふる方が便宜である...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...古いところは万葉(まんよう)あたりまで溯(さかのぼ)る...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずっと古い時代に溯(さかのぼ)ると案外そうでなかったらしい...
橋本進吉 「駒のいななき」
...流れに溯つてゐるので棹を押してゐる人はつらさうだつた...
原民喜 「潮干狩」
...ボッカチオにまで溯(さかのぼ)らずとも...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...秋草の咲き競ふてゐる河原堤を溯つた...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...そこで湯帰りの女を見た日より前に溯(さかのぼ)って...
森鴎外 「雁」
...昔は鮭が海から産卵のためにそのあたりまで溯って来たというが...
柳田国男 「故郷七十年」
...溯らなければその真意は明らかにならないのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...大三角を廻り東の川口から川を溯(さかのぼ)って帰った...
山本周五郎 「青べか日記」
...呉の大艦船が長江を溯(のぼ)り...
吉川英治 「三国志」
...寒狹川に沿うて鳳來山の方へ溯つて行つた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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