...精衛をして滄溟を埋めしむるものは野心也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...大饑餓夢圓(まどか)なる滄溟(わだのはら)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...さて先般来当熊本人常松迂巷(うこう)なる人当市『九州日々新聞』と申すに紫溟吟社の俳句を連日掲載するよう尽力致しなお東京諸先俳の俳句も時々掲載致度趣にて大兄へ向け一書呈上候処その後何らの御返事もなきよしにて小生より今一応願いくれるよう申来候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...梁漱溟の諸星があり...
橘樸 「支那を識るの途」
...15暗澹として滄溟のうねり高まり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...終日寒雨溟濛たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...かの溟濛(めいもう)たる瓦斯の霧に混ずる所が往時この村夫子(そんぷうし)の住んでおったチェルシーなのである...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...どうか出来ないでしょうか」「南溟堂(なんめいどう)へ持って行った時には...
夏目漱石 「野分」
...その作用が暗憺溟濛(あんたんめいもう)の極に達しているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...〈冥(めい)は溟(めい)なり〉とある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...溟心共に消えてしまつて...
林芙美子 「或る女」
...北溟ニ巨魚アリ身ノ長(たけ)数千里仰ギテハ三山ノ雪ヲ吐キ横サマニ百川ノ水ヲ呑ムと非常にうたふのであつたが...
牧野信一 「自烈亭」
...鏡様蒼溟拳様島...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筑亀(ちくき)は筑前の亀井南溟である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...冢尾の二人は筑前の亀井南溟の塾に往く途次におとづれた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そこも龍淵(りゅうえん)のごとく溟(めい)としていた...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし世はまだ溟々(めいめい)の混沌(こんとん)時代...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今も暗溟(あんめい)の世造り時期...
吉川英治 「新・水滸伝」
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