...脱稿した瞬間、大きな溜息をついた...
...喘息病みの器械に長い溜息をつかせ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...溜息(ためいき)の連発をやらかしただけであった...
海野十三 「第四次元の男」
...そういってホッと溜息をついた...
海野十三 「地球盗難」
...頭の上では松の樹が勢のない溜息をついて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」と相手は溜息をつくような声で言った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...あゝと溜息(ためいき)つけば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ほつと安心の溜息を洩らした...
種田山頭火 「行乞記」
...かの女は深い溜息をついた...
田山録弥 「浴室」
...」エマニュエルは溜息(ためいき)をついて言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何時まで経ったって片付きゃしない」彼は折々筆を擱(お)いて溜息(ためいき)をついた...
夏目漱石 「道草」
...幾度も太い溜息(ためいき)をついて...
林芙美子 「浮雲」
...」安堵して叫んだ時の溜息に似た声を背後に感じたので彼が腰を伸して振り反つて見ると...
牧野信一 「秋晴れの日」
...慨嘆する溜息であつた...
牧野信一 「川を遡りて」
...それから男が大きい溜息(ためいき)を衝(つ)いた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ぼんやりと大きな溜息をつく...
森本薫 「華々しき一族」
...今でも思い出すたんびにぎんは悩ましくって溜息が出る...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...おせんは溜息をつくような気持でそう思った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...『今やロンドン中に於ける君の評判は君自らも勿論知っているに違いないと信ずる……』ドリアンは溜息を吐いた...
渡辺温 「絵姿」
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