...脱稿した瞬間、大きな溜息をついた...
...何となく溜息を吐くやうな調子だつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...ほつと溜息(ためいき)二度(ど)ついた……風の飜(あふり)が蒸暑(むしあつ)く...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...深い溜息を洩らした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...思わず小さい溜息(ためいき)をもらしたものだが...
太宰治 「酒の追憶」
...小山の動くみたいに肩で烈(はげ)しく溜息をつき...
太宰治 「新釈諸国噺」
...天地の溜息の如く通過し...
太宰治 「竹青」
...溜息をついて言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...私は溜息をついた...
豊島与志雄 「憑きもの」
...油のような濃い闇の中にホッと溜息を吐(つ)きました...
野村胡堂 「江戸の火術」
...呆然(ぼんやり)して溜息(ためいき)を吐くといつたやうな樣子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...くたびれた」と女は大きな溜息をついて...
原民喜 「災厄の日」
...もう煙管をくはへることを考へとるのぢや!」カテリーナはホッと溜息をつきながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...大きな溜息を一つして又床についた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...また溜息を衝いた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...今日までいちども口をきいたことがないのだ」去定は溜息(ためいき)をついた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「ごみは窪地に溜るとはよく云ったものですな」と金兵衛は溜息をついた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...大きな溜息をついた...
山本周五郎 「ひとごろし」
...溜息つくうちに、私は斯(か)く思ひ申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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