...源吾が「四十四、四十五、四十六っ」と、いって、その最後の一つも自分の右に置いた...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...大高源吾(おほたかげんご)の頃にも降つた……幾多(あまた)々々の孤児の手は...
中原中也 「在りし日の歌」
...源吾のほしがる雪を盗みとって家さきに投げこんだものと察し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...十二月二十九日に山田源吾(やまだげんご)の養子になった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然るに源吾は年老い身病んで久しく職におりがたいのを慮(おもんぱか)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然し、大高源吾とか、富森助右衛門とか、潔癖家(けっぺきか)で、そして若い者は、(家は普請(ふしん)する、傾城買(けいせいか)いはする、それで、復讐の相談といえば、いつも煮え切った試しがない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...源吾も、三太夫も、分れ分れに、先へ行ったという原惣右衛門と数右衛門の二人を追いかけて行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『源吾、戻ったか』出て見ると、大高源吾ではなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...大高源吾は、草履の裏を焦(や)かれながら、炎天に立って待っていたが、やがて、前の葉茶屋の店先から戻って来た貝賀弥左衛門の姿を見ると、『わかったか?』弥左衛門は、うなずいて、黙々と先に歩いて行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...大高源吾は、肉のかたく緊(し)まった体を、ずんぐりと重そうにいつも扱っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そちらへ廻ろう』源吾は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...源吾の装束(いでたち)は華やかだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――何処に敵が? ――と源吾の見ているうちに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...内匠頭の旨(むね)をうけると、源吾は、君意を奉じて、てきぱきと申し渡した...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...今日は忙(せわ)しゅうござれば』老人も源吾の言葉の裏を読んで...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...今度の縁組も、小山田の一家が、金に眼が晦(くら)んで運んだ事、又、相手の家門に媚(こ)びている事、おそらく、殿にもその辺の彼等の心情は、憎んでおられるにちがいないのだ』『庄左衛門の行状など、分っている限りのことは、吾々からも、源吾殿を通じて、お耳に達してあるしな』『はははは...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...纐纈(こうけつ)源吾盛安もすり寄って...
吉川英治 「源頼朝」
...叔父の祐範と纐纈(こうけつ)源吾のふたりの顔も交(ま)じって後から従(つ)いて来る...
吉川英治 「源頼朝」
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